工業について -特徴と種類-
工業について、特徴と種類を考えてみます
・工業の特徴
・工業の特徴には、以下のようなものがある
→・工業とは・・農産物や鉱産物などを原材料にし、それを加工して新しい価値を加え、
有用な製品を作る産業のこと
・工業は、生産の過程で、石炭、石油、電力などのエネルギーを消費する
・一次産品を生産する農林水産業や鉱業に比べると、一般的に労働生産性が高い
・工業が発達すると、雇用の機会が増え、所得が高くなり、国民の生活が豊かになる
=そのため、多くの国では工業の振興を目指す産業政策が進められている
・工業の種類とその歴史について
・最初の工業
→自給のための手工業として発達した
・17世紀のヨーロッパ
→販売を目的として分業による加工生産を行う工場制手工業(マニュファクチュア)が普及した
・18世紀の後半
→・産業革命が進み、工業生産が急速に拡大した
・コークスを原料とする製鉄法や、蒸気機関、動力機械などが発明された
・生産形態が、機械を導入した工場制機械工業に移行した
・繊維製品や食品などの消費財を生産する軽工業が発達した
・同時に、工業用の機械などの生産財を作る工業も発達した
→そのため、鉄鋼業や機械工業などの重工業が成立した
・20世紀
→・電気の利用や科学の応用が進んだ
・自動車や航空機、様々な化学製品などを生産する重化学工業が発達した
・第二次世界大戦後
→・先進資本主義国を中心に、オートメーション化と大規模化が進められた
・コンピュータや産業用ロボットなどの導入を始めとして、様々な技術革新が進んだ
・大量の原料やエネルギーを消費する工場が出現した
=広大な敷地を占有して、少数の労働者で大量生産をすることが
可能になったと言われている
・最近
→・最先端の技術を用いて工業製品を生産するという、先端技術産業(ハイテク産業)が急速に成長した
・新素材やバイオテクノロジーを用いた産業が発達した
・集積回路(IC・LSI)やコンピュータを生産するエレクトロニクス産業などが発達した
・情報技術(IT)に関連した製品の開発が盛んで、情報化をさらに促している
ポイント
・工業の特徴についておさえる
・工業の種類とその歴史についておさえる
このあたりが今回のポイントです