工場の立地について
工業の立地について考えてみます
・工業の立地について
・企業は、工業を立地する時に、以下のようなことを考える
→・原料の産地と市場の位置関係を考える
・輸送費や労働費などの生産に関わる費用が最も節約できる場所に工場を
立地しようと考える
※工業の中でも、種類によって立地の条件を変える
・鉄鋼業(製品よりも原料のほうが重い工業)
→・原料の産地に工場を立地して、そこから市場に製品を運ぶ
→こうすることで、輸送費を安くしようとする
→そのため、産業革命以降は、イギリスのミッドランド地方、
ドイツのルール地方など、炭田地域を中心に鉄鋼業が発達した
・現在の立地場所は、輸入に便利で市場に隣接しているという理由で、
大都市近郊の臨海部となっている
※代表的な例として、アメリカのフィラデルフィア、日本の君津や水島などがある
・ビール工業や清涼飲料水工業
→・水や空気など、どこでも得られる原料が製品の重量の大部分を占めている
・製品の輸送費を最小化するために、市場(消費地)を意識して工場を立地する
・労働集約型工業(衣服や電機部品など)
→・生産費に占める人件費の割合が高いという問題がある
→そのため、安い労働力を確保しやすい発展途上国などに立地する
・組立型工業(自動車や電気機器)
→・関連する多くの工場を一定の場所に集積させる
・工場地域を形成する傾向がある
※工場立地は、時代や状況などによって、以下のように変化する
→・空港が開港されると、以下のような産業が立地しやすくなる
→・集積回路など付加価値が高くて製品が小さく軽い工業
・研究者や技術者の往来が多い先端技術産業
・高速道路が整備されると、以下のような産業が立地しやすくなる
→・インターチェンジ付近への工業の立地を促す
・地方で交通の利便性が向上する
→大都市部から工業が地方に来る可能性が高まる
・国際的な交通網と交通機関の発達
→・輸送費が低下する
・海外への工場移転が行ないやすくなる
ポイント
・工業の立地についておさえる
このあたりが今回のポイントです