西アジア・中央アジアの民族と文化について
西アジア・中央アジア(中東)の民族と文化、ムスリムの生活の様子について考えてみます
・西アジアと中央アジアの民族と文化について
・西アジアから中央アジアにかけての文化は、主にアラブ、イラン、トルコという
三つの民族によって成り立っている
→これに合わせる形で、言語もそれぞれアラビア語、ペルシア語、トルコ語に分かれている
※それぞれの言語について
・アラビア語とペルシア語は、同じアラビア文字で表記されている
・トルコ語は、1923年にトルコ共和国が建国されてから、
アラビア文字にかわってローマ字で表記された
・3つの言語は、文法的には大きく違う
・アラブ系の民族
→イラク・シリア・レバノン・アラビア半島諸国から北アフリカにかけて分布している
・イラン系の民族
→イランとアフガニスタン、タジキスタンに分布している
・トルコ系の民族
→トルコ・アゼルバイジャンから中央アジアのシルクロード沿いに広く分布している
※トルコ系の民族は、日本語と文法的に似ている
→これらの多くはムスリムで、イスラームが人々の生活や文化の基盤になっている
※しかし、ユダヤ教やキリスト教もパレスチナで生まれたということもあり、
現在のイスラエルやシリア・レバノンには、キリスト教徒やユダヤ教徒が暮らしている
=中東は、イスラームだけの文化でないことが分かる
・ムスリムの生活の様子について
※イスラームは7世紀にアラビア半島で生まれた
→その後、8世紀に西アジアの全域に広がった
=結果的に、10世紀に中央アジアに広がった
・現在までイスラームは人々の日常生活に根付いている
※イスラームは、習慣や価値観にも反映されていると言われている
・イスラームは一神教で、唯一絶対の神であるアッラーを信仰する
※「イスラーム」という言葉は、服従を示している
※偶像崇拝は厳しく禁止されていて、イスラームを創始した預言者の
ムハンマド(マホメット)も信仰の対象外
・聖典のコーラン(クルアーン)には、ムハンマドに下された神の啓示が記されている
※コーランは、日常生活のルールが書かれているという点で、
キリスト教の聖書と大きな違いがある
・ムスリムは、神を信じることに加えて、日常生活の中で信仰をはっきりさせる必要がある
→日常生活で行うものとして、以下のようなものがある
・いつでも行う信仰告白
・1日5回の礼拝
・いつでも行うべき喜捨(持たざる人への配慮)
・イスラーム暦(太陰暦)の9月(ラマダーン月)に行なわれる断食
・一生に一度行う聖地メッカへの巡礼
※これらをまとめて五行という
※巡礼の時には、世界中のムスリムが集まり、貧富に関係なく全員が
同じ白衣をまとってカーバ神殿に集まる
=巡礼は、人種や民族をこえて信徒が一つであることを確認する宗教の
行事になっている
ポイント
・西アジアと中央アジアの民族と文化についておさえる
・ムスリムの生活の様子についておさえる
このあたりが今回のポイントです
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