イスラーム化への動きについて -東南アジアとアフリカ-

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投稿者:       投稿日時:2013/10/11 01:18      
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イスラーム化への動きについて、東南アジアとアフリカを中心に考えてみます

 

 

・東南アジアのイスラーム化への動きについて

 

 

 ・東南アジアのイスラーム化は、8世紀ころからムスリム商人が東南アジアから中国へと交易圏を

  広げていく間に、諸島部を中心に進んでいった

 

  ※早い段階では、13世紀の終わりにスマトラ島にイスラーム国家が

   成立したことが知られている

   

   →しかし、重要なきっかけになったのは、15世紀に国際貿易都市のマラッカの王が

    イスラームに改宗したことだと言われている

   

   =結果的に以下のようなことが起きた

    ・マラッカを拠点に、イスラーム教は交易ルートにのって

     ジャワからフィリピンにひろまっていった

    ・ジャワでは、16世紀末にイスラーム教のマタラム王国が成立した

 

 

 

 

 

 

・アフリカのイスラーム化への動きについて

 

 

 ※ナイル川上流のクシュ王国というところは、

  エジプト以外で現在最も古いアフリカ人の国として知られている

 

 ・クシュ王国は、紀元前8世紀に一時的にエジプト王朝を倒した

  →その後、紀元前667年にアッシリアの侵入によって後退した

   ※メロエに都を置いていた時代は、製鉄と商業によって栄え、メロエ文字(未解読)を使った

    =しかし、4世紀にエチオピアのアクスム王国によって滅ぼされた

 

 

 

 ・西アフリカにあったガーナ王国は、金を豊富に産出した

  →そこで、ムスリム商人は塩を持ってガーナ王国に訪れて、金と交換した

  →その後、1076年と1077年にガーナ王国がムラービト朝に攻撃されて衰退した

   =ガーナ王国の衰退は、西アフリカのイスラーム化を促した

    ※その後に誕生したマリ王国やソンガイ王国の支配階級は、イスラーム教徒だった

 

  →ソンガイ王国は、西アフリカの隊商都市の大部分を支配して、北アフリカとの交易で栄えた

   ※特に、ニジェール川中流の交易都市だったトンブクトゥは、内陸アフリカでの

    イスラームの学問の中心地として発展していった

 

 

 

 ・モガディシュ以北のアフリカ東岸の海港では、古くからアラビアやイランとの

  海上交易が行なわれていた

  →10世紀以降は、その南のマリンディ、モンバサ、ザンジバル、キルワなどの

   海港都市にムスリム商人が住み着いた

   =結果的に、ムスリム商人によるインド洋貿易の西の拠点として繁栄した

    

  →その後、西の拠点としての海岸地帯では、アラビア語の影響を受けたスワヒリ語が

   共通語として用いられた

   ※スワヒリ(サワーヒリー)とは、アラビア語で「海岸地帯の人々」を意味する

 

  →さらに、海岸地帯の南側にある、サンベジ川の南では11世紀ころから

   鉱産資源とインド洋貿易によって、モノモタパ王国などの国々が活動した

   ※この繁栄ぶりは、ジンバブエの遺跡によく出ていると言われている

 

 

ポイント

・東南アジアのイスラーム化への動きについておさえる

・アフリカのイスラーム化への動きについておさえる

 

このあたりが今回のポイントです

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