イスラーム勢力の進出とインドの様子について
イスラーム勢力の進出とインドの様子について考えてみます
・イスラーム勢力の進出とインドの様子について
・アフガニスタンを拠点とするトルコ系のガズナ朝が出てきた
・ガズナ朝から独立したイラン系とされるゴール朝が出てきた
→この2つのイスラーム勢力は、インドの富を奪うことを目指して、
10世紀末から北インドに対して軍事的な侵攻を繰り返していった
※ラージプートと呼ばれるヒンドゥー教の様々な勢力は、お互いの仲が悪かったため、
2つのイスラーム勢力の軍事的な侵攻に対抗することが出来なかった
=その結果、13世紀の初めにインドで最初のイスラーム政権が誕生した
・最初のイスラーム政権になったのは、ゴール朝のインド遠征に同行して、
北インドの支配地域の経営を任された将軍のアイバクという人が
デリーというところに作った王朝だった
※アイバクは、奴隷出身だった
=そのため、この王朝を奴隷王朝という
→奴隷王朝を含めて、その後デリーを本拠地をにしたイスラームの様々な王朝を、
まとめてデリー=スルタン朝という
※奴隷王朝は、ハルジー朝、トゥグルク朝、サイイド朝、ロディー朝と続いていった
→これらの王朝の中で、ハルジー朝は、地租の金納化など様々な経済改革を実施した
=この経済改革は、後のムガル帝国の経済政策に受け継がれていった
・イスラーム勢力の進出によって、初期に以下のようなことが起きた
→・仏教の拠点が破壊されて、インドから仏教が消滅した
・ヒンドゥー教の寺院が破壊された
・破壊された寺院のの資材がイスラーム建築に流用されるという例もあった
※しかし、現実の統治ではイスラーム教が強制されることはなかった
→イスラーム信仰は、バクティやヨーガなどの昔からの信仰と共通する部分もあった
=そのため、都市の住民やカースト差別に苦しむ人々の間にも
イスラーム信仰が広まっていった
※バクティ・・神へ自分の身を捧げること
ヨーガ・・苦行を通じて、神との合体を求めること
=上のような流れを通して、以下のようなことが起きた
・ヒンドゥー教とイスラーム教の両方の要素を融合させた壮大な都市が作られた
・インドのサンスクリット語の作品がペルシア語に翻訳されるということが起きた
=結果的に、インド=イスラーム文化が誕生した
ポイント
・イスラーム勢力の進出の様子についておさえる
・インドの様子についておさえる
このあたりが今回のポイントです