ヨーロッパ内部の動きについて
ヨーロッパの地域内部での動きについて考えてみます
・ヨーロッパ内部の動きについて
※ヨーロッパは、国境や多くの障害を取り除く動きを見せたため、
国内で様々なことが起きた
・EU域内で関税が廃止されたため、域内での貿易が活発になった
※例:ドイツのような工業先進国から、域内各国へ工業製品が移動するようになった
など
・1995年にシェンゲン協定というのが発効された
=その結果、EU加盟国のうち13カ国(2005年)が国境管理を廃止し、
人の移動の自由化に踏み切った
→この動きによって、国境近くに暮らす人々が、国境を越えて
買い物や通勤が出来るようになった
・高等教育の面では、エラスムス計画のような、国をこえた大学教育が行なわれている
※エラスムス計画とは
→・1980年に誕生した「大学生移動のためのEU行動計画」のこと
・EUの発展には、将来を担う若者をヨーロッパ市民として育成する必要がある、
という考えから誕生した
・EU域内の大学生は、域内の他の国の大学に留学して単位を取ることが出来て、
複数の国の学生が一緒に学べる
・夏休みなどの長期休暇の時に、涼しい北部から暖かい地中海沿岸に移動する人が多い
・鉄道や航空網の整備が進んだ
→そのため、オランダのアムステルダム、ドイツのフランクフルトなどの国際空港は、
ヨーロッパ全域と世界とを結ぶ拠点の空港として重要視されている
※このような空港を、ハブ空港という
・入国許可を得ずに働きにくる労働者や、不法入国をサポートする業者への対策が
重要だとされてきている
・障壁の減少後、中東の紛争地域からヨーロッパに逃げてくる難民の保護と、
難民の流入に対する管理が難しくなった
※西ヨーロッパの国々は、昔から難民を積極的に受け入れて保護をしてきた
※さらに西ヨーロッパは、移民労働者に対しても法律を整備して
差別をなくしていくための努力を行ってきた
→しかし、20世紀の終わりから南北問題が解決されず、
地域紛争が頻発するようになった
=そのため、外国人や難民が増え、これに対する批判が国内で高まってきた
※20世紀の終わりには、北アフリカからスペインやイタリアを目指す移民も
急増している
→そこでEUは、最初にEUで入った国で難民と認められなかった時は、
他の国で難民申請を出来ないようにするなどというようにして、
協力して対策を立てていると言われている
=ヨーロッパの国々にはすでに多くの外国人が定住しているため、
異なる文化や民族との共存が課題の一つとされている
ポイント
・ヨーロッパ内部の動きについておさえる
このあたりが今回のポイントです