ヨーロッパの概要とEUまでの歴史的な流れについて
ヨーロッパの概要とEU誕生までの歴史的な流れについて考えてみます
・ヨーロッパの概要について
・20世紀の終わりまでに、西ヨーロッパの多くの国が、欧州連合(EU)を軸にして
統合に向かい始めた
※EUは、以下のような内容を採用している
・単一通貨のユーロの使用
・国境管理を廃止して加盟国市民の自由な移動の許可
・商品の移動を簡単にするために、関税の撤廃
=EUは、政治的かつ経済的な統合を行うことで、強大な政治・経済圏になろうとしている
・EUまでの動きとその後について
※ヨーロッパは、大半がキリスト教文明の世界であり、宗教や文化の面で
共通の基盤を持っていると言われている
※西ヨーロッパは、近代以降に自然科学や技術の面で発達、民主主義制度の確立
などを行い、近代国家のモデルになった
※一方でヨーロッパは、国どうしの間で戦争を繰り返した
→20世紀には、2回の世界大戦の舞台になった
※第二次世界大戦後のヨーロッパは、東ヨーロッパと西ヨーロッパに分かれて
20世紀の終わりまで対立が続いた
=この対立を冷戦と言い、東ヨーロッパは社会主義体制の側に、
西ヨーロッパは資本主義体制の側についた
→これらのような動きがあった上で、ヨーロッパの国々どうしが争うことのないように、
1952年に6カ国が集まって、ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)を設立した
※ここでの6カ国は、フランス、西ドイツ、イタリア、ベルギー、
オランダ、ルクセンブルクを指す
※ECSCは、石炭や鉄鋼などの戦略物資を共有することを目的として作られた
※ECSCは、2002年に解散した
=ECSCが土台となってECが、ECが土台となってEUが誕生した
・1980年代のECの国々は、アメリカや日本に比べて先端技術産業の分野で遅れていた
→そこでECは、統一市場を実現させるために、急速に動き出していった
・1991年に、欧州連合条約(マーストリヒト条約)が結ばれた
→この時に、以下のようなことが決められた
・通貨統合
・共通の安全保障政策
・EC加盟国の市民に居住地での地方参政権を与える など
=マーストリヒト条約でECは、政治と経済の両方の面で統合が進んだ
・1993年に、ECはEUになった
・1999年からは、金融機関でユーロが本格的に導入された
→2002年からは、日常の生活にもユーロが導入された
・2004年に、東ヨーロッパ5カ国やバルト3国がEUに加わった
・2007年に、東ヨーロッパ2カ国がEUに加わった
=この時に、加盟国が27カ国になった
ポイント
・ヨーロッパの概要についておさえる
・EUまでの動きとその後についておさえる
このあたりが今回のポイントです