ロシアについて -領土・民族・政治・経済・歴史-
ロシアについて、いくつかの面から考えてみます
・ロシアの領土と民族について
・ロシアの領土については、以下のような特徴がある
→・世界一広く、日本の約45倍の国土がある
・昔は、ウラル山脈から東側をシベリアと呼んでいた
・現在は、サハ共和国とアムール州から東側の極東連邦管区を極東ロシアと呼ぶ
・ロシアの人口については、以下のような特徴がある
→・1億4千万人が住んでいる
・ロシアの人口の約80%がロシア人
・ロシア人は、ロシア語を使い、ロシア正教という宗教を信仰している
・ロシア人は、国全体に広く住んでいるが、多くはウラル山脈より西側に住んでいる
・ロシアの民族については、以下のような特徴がある
→・ロシアの少数民族は、極東ロシアに多い
・ナナイ人など、顔つきが日本人に似ている人も多い
・サケやマスなどをとって、保存食を発達させてきた
・ロシアの政治と経済について
・ロシアは、1980年代の終わりから、1990年代の始めにかけて、
計画経済から市場経済に急激に変わった
→ロシアが、市場経済になったことで、以下のようなことが起きた
・経済と社会が混乱して、国民の多くが通貨の価値の下落と
生活の物資の不足に苦しんだ
・事業を起こして成功することで、莫大な富を得た人が出てきた
・一方で、年金生活者などが、厳しい生活を迫られることになり、
貧富の差が拡大した
・1990年代の終わりからは、以下のようなことが起きた
→・だんだんと経済的な混乱が落ち着いてきた
・欧米の国々などからの投資が増えて、国内の産業が発達してきた
・携帯電話、欧米のファッションの文化の普及、
ショッピングモールの増加などが起きた
・ロシアの経済が盛り上がりを見せるようになってきた
※しかし、極東ロシアなど、大都市以外の地域は経済の発展という面で、
大幅な遅れをとっていると言われている
・ロシア誕生までの歴史について
・ロシアは、もともとはソ連であり、1922年に世界最初の社会主義国として
ソ連が誕生した
・ソ連は、農業国から重化学工業国になり、経済発展をすることで、
強力な軍事力を維持していた
・しかし、一党支配のもとで社会の柔軟性が無くなり、生産意欲と効率が低下してきた
※さらに、軍事技術の重工業が発達したものの、国民の生活に必要なものは
供給が不十分だった
→そこで、ソ連は1980年代の半ばから市場経済に向かい始めた
・市場経済へ向かうために、軍事費をおさえ、経済改革と情報公開を行い、
国内の体制の改革を始めた
=この改革のことを、ペレストロイカという
※この時同時に、共産党の一党独裁の廃止なども行われた
・しかし、ペレストロイカの後に国の結束力が無くなるということが起きた
→その後、1991年のバルト3国の独立をきっかけにして、ソ連が崩壊した
※この時に、12の独立国が誕生した
=12の独立国の中で、最も大きかったのがロシア連邦だった
・ロシア連邦は、民主化と経済の再建のために、西側の国々との友好関係を深め、
資本や技術の導入を目指している
・ロシアの共和国の大半は、大統領制で憲法を持っている
ポイント
・ロシアの領土と民族についておさえる
・ロシアの政治と経済についておさえる
・ロシア誕生までの歴史についておさえる
このあたりが今回のポイントです