先進国の都市問題について -ロンドンの例-
先進国の都市問題について、ロンドンを例にして考えてみます
・ロンドンの都市問題について
※ロンドンは、産業革命による工業によって、地方から多くの労働者が都市に来て、
都市化が進んでいった
→この時に、交通渋滞やスモッグなど、現在の発展途上国にあるような都市問題が
すでに発生していた
・上のような状況で、ロンドンは田園都市構想というのが1898年に提唱された
※田園都市構想・・市街地の過密な人口や環境の悪化を緩和して、
労働者によりよい生活環境と職場を提供する
という考え方による都市の構想のこと
→田園都市構想は、1944の大ロンドン計画というのに反映された
=そして、ニュータウン計画という計画に結びついていった
※グリーンベルト(緑地帯)の外側に位置する8つのニュータウンは、
どれも工場、住宅、商業、文化、娯楽施設など、様々な機能を備えている
→ニュータウンは、職住近接を目指した独立的な都市としての姿を見せている
※職住近接・・職場と住居が近い状況のこと
職住分離・・職場と住居が遠い状況のこと
→現在では、ニュータウンからロンドン市内に通勤している人もいる
・インナーシティでは、ホワイトカラーや熟練労働者などの中所得者や高所得者が
出ていくということが起きた
→その分、低所得者、高齢者、海外から引っ越してきた人などが
インナーシティに住むようになった
※そのため、インナーシティでは、貧困、失業、暴動、犯罪など、
様々な社会問題が起きている
・ロンドンの都市問題の対策について
※ロンドンの都市問題で解決すべき重要な問題の一つに、
インナーシティにおける人口や産業の空洞化というのがある
→この問題に対してロンドンは、都心地域の再開発に力を注いできた
=その中で最も有名な例が、ドックランズの再開発だった
・ドックランズの中心には、高層ビルが建ち、インナーシティから
多くの金融機関が移ってきた
→この周辺には、商業施設や住宅もある
※シティからロンドンブリッジを渡ったテムズ川南岸のサザーク地区では、
倉庫の再開発が進められた
=この倉庫は、新しいデザインのロンドン市庁舎が作られた
※旧市庁舎は、水族館やホテルなどに利用されている
・ロンドンで解決すべき都市問題のもうひとつに、交通問題がある
→ロンドンの交通渋滞を緩和させる目的で、
2003年からロードプライジング制度というのが取り入れられた
※ロードプライジング制度について
→・市内の中心部に乗り入れる自動車から混雑対策課徴金を徴収する制度のこと
・ロンドンでは、この制度の適用によって、公共交通機関のバスやタクシーが
スピードアップした
・ラッシュアワーの時の混雑が多少緩和された
・ロードプライジング制度は、シンガポールなどではすでに採用されている
ポイント
・ロンドンの都市問題についておさえる
・ロンドンの都市問題の対策についておさえる
このあたりが今回のポイントです
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