道家思想 -老子と荘子-

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投稿者:       投稿日時:2013/11/15 02:20      
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道家思想を考えます

 

 

・道家思想

 

 ・道家思想の中心は老子と荘子で、思想の中心は道(タオ)だった

  ※道とは・・全てのものがそこから生まれ、そこへ帰るという、

        全てのものの存在の根本のこと

        ※ただし、道はそれ自体では捉えられないため、別名を無と言う

 

  →道は根本のため、何もしない(=無為)。さらに、道は他者によって動かされず、

   道は道でしかない(=自然)とした

 

 

 

・老子の考え方

 

 ・道は全てのものに影響を与えるため、宇宙や人間は

  どうしても全てのものと調和せざるを得ないと考えた

  ※そのため、「大道廃れて仁義あり」というように、

   儒家が仁義を強調することは道から外れていると考えた

 

 →そこで老子は本来の生き方を考えた

  

 

 

 ・老子が考える本来の生き方

 

  ・一切の作為(わざと手を加えること)をやめ、道に従い、自然に身を任せる=無為自然

  ・自分の欲を捨て、柔和(やわらかく)で謙虚な心を持って人と接する=柔和謙下

  →この2つだと考えた

 

  ※老子は、政治も自然に任せるべきだと考え、

   素朴な農村のような少数の人からなる小国家(=小国寡民)を理想とした

 

 

 

・荘子について

 ・荘子は、老子の考え方を発展させた

   

 ・荘子の考え方

  ・人々には、意見の食い違いや差別があるが、この意見の食い違いや差別は、

   人間が勝手に思っていること(=相対的に考えている、相対的な世界)だと考えた

   →だから、人間関係から離れれば、

    ありのままの自然が生まれ、差別のない、全てが等しい世界(万物斉同)になると考えた

 

 ・荘子の考える理想

  →・戦乱の世界から離れ、自然に身をゆだねて、

    人が自由に遊ぶこと=逍遥遊(しょうようゆう)だと考えた

   ※これは、老子とは違う無為自然の考え方と言える

    →この理想を達成した人のことを真人と呼んだ

 

 

 ※老子と荘子は現実逃避な感じで消極的に思われがちだが、

  厳しい現実社会から離れ、自分を見つめ直すべきだというメッセージを発信している

  と考えられている

 

 

 

ポイント

・道家思想の中心は老子と荘子で、思想の中心を道とし、道は無為であり、自然であると考えた

・老子は宇宙や人間と調和せざるを得ないと考え、無為自然、柔弱謙下、小国寡民を提唱した

・荘子は万物斉同を提唱し、逍遥遊を理想とした

 ※荘子の理想とした人を真人と呼んだ

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