神道の流れから国学の誕生まで・神道や国学の考え方を研究した人達について

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投稿者:       投稿日時:2013/11/15 04:34      
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神道から国学の誕生に至るまでの部分と、国学や神道を考えた人達について考えてみます

 

 

・国学の誕生について

 →国学が誕生するまでを知るためには、神道についての流れを知っておく必要がある

 

 ・神道について

  ※神道:日本の昔からの神に対しての考え方に基づく宗教的な態度のこと 

  

 ・神道の流れ

  ・神道は、祭祀などの儀礼や神にまつわる物語の形で継承されていた

  →しかし、密教の影響を受けて、平安時代の末期以降に、

   度会家行の伊勢神道や吉田兼倶の吉田神道が登場した

  →そして、正直や清浄、慈悲などの道徳が意識され、

   そのような道徳を守る人は神に救われると考えられていた

   ※正直:道理を受け入れる気持ちのこと

    清浄:体をキレイにして、欲を持たない心の清らかさのこと

    慈悲:いつくしんだり、あわれんだりすること

 

  ・その後、江戸時代には朱子学と結び付けて垂加神道が登場した

   ※垂加神道-・儒家神道の一つで、山崎闇斎が作った

         ・神人合一(神と人とを直接まとめて一つのものとして考えること)を

          提唱した

 

  ・そして、江戸時代中期に、契沖という人が「万葉集」を研究した

   →この流れを受けて、古道(昔の政治家の理想とされていた考え方)を

    見出そうとする学問が誕生した

    =この学問を国学と言う

 

    ※代表的な国学者に、賀茂真淵、本居宣長、平田篤胤がいる

 

 

 

 

・国学者たちについて

 

 ・賀茂真淵-・「万葉集」は男性的でおおらかな歌風の歌集(=ますらをぶり)だと考えた

       ・賀茂真淵は、仏教や儒学の影響を受けていなかった

        →そのため、「ますらをぶり」のような

         簡素で力強い日本の精神の尊重を提唱した

       ・荷田春満から教わり、「国意考」や「歌意考」という本を書いた

 

 

 ・本居宣長-・賀茂真淵と違い、女性的で優雅な歌風であるという「たをやめぶり」の精神が

        日本には必要だと考えた

       ・人々は「古今集」や「源氏物語」などを学び、

        「もののあはれ」を知るべきだと考えた

        ※もののあはれとは・・物事に触れた時に生まれる感嘆のこと

         →もののあはれをダメだと考える人は、他者の苦しみや悲しみが

          理解できないからダメだと考えた

          =このような、他者を理解できない気持ちを、漢意(からごころ)と呼んだ

           ※漢意・・儒学や仏教の考え方に影響を受けた気持ちのこと

       ・本居宣長は、「道」(政治家の理想)は古道の段階で実現されているから、

        「道」についての議論はする必要はないと考えた

       ・仏教や儒学の教説は、自分の賢さを自慢するための道具だと考えた

        →そこで、本居宣長は良くても悪くてもいいから、

         生まれた時に持っている心(=真心)が大切だと考えた

       ・「古事記伝」や「玉勝間」を書いた

 

 ・平田篤胤-・古道を神道に結び付けて、復古神道という新しい神道を開いた

        →以前からある神道の教説に含まれている仏教や儒学の教説を

         排除するべきだと考えた

       ・復古神道は、民間の国学として、尊王攘夷論に影響を与えた

       ・「霊能真柱」「古史徴」「古道大意」などを書いた

 

 ※平田篤胤の復古神道の後、江戸時代後期に、修行の重要性やや現世利益を考え、

  人々の救済を目指す黒住教、天理教、金光教などの民族宗教が生まれた

  =このような民族宗教をまとめて、教派神道と言われた

 

 

 

ポイント

・有名な神道として、度会家行の伊勢神道、吉田兼倶の吉田神道、山崎闇斎の垂加神道がある

・契沖の万葉集を始めとして、古道を見出そうとする学問として、国学が誕生した

・賀茂真淵は、「ますらをぶり」を提唱し、「国意考」や「歌意考」を書いた

・本居宣長は、「たをやめぶり」や「もののあはれ」、漢意を排除して真心を大切にすること

 などを提唱し、「古事記伝」や「玉勝間」を書いた

・平田篤胤は、復古神道を提唱し、尊王攘夷論や教派神道に影響を与え、

 「霊能真柱」「古史徴」「古道大志」などを書いた



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