日本の風土と社会について
日本思想のスタートとして、日本の風土と社会について説明します
・日本の風土と自然について
・日本の風土についての考え方は、和辻哲郎という人が風土を考えたところから始まった
※和辻哲郎は、風土を3パターンに分立した
・モンスーン型:インド、中国、東南アジアなどが分類される。
モンスーン型の人は、とりあえず物事を受け入れてたり、
我慢して従ったりする考え方の人が多い
(日本もモンスーン型に含まれるが、日本の人は感情豊かであり、
さっぱりしていると言われている)
・砂漠型:アラビア、アフリカ、モンゴルなどが分類される。
自分から他に働きかけようとしたり、他と戦ってでも
物事を押し通そうとする考え方の人が多い
・牧場型:ギリシアやヨーロッパなどが分類される。
物事を自分から進んで行おうとしたり、無駄なく効率良く
行動しようとしたりする考え方の人が多い
・日本の人々の生活空間
→多くの人の生活空間は、平地に存在した村落共同体という場所だった
※村落共同体は、様々な景観と解釈があった
・平地は日常生活の場で、平地から遠くの海原や山奥は
非日常の場所だと考えられていた
→非日常の場所には、神や仏が生活し、普通の人が死んだら行く場所が
非日常の場所だと考えられていた
・平地に、海辺や低い山が接していて、平地と山奥に川や道が通っている
→このような、海辺や低い山、川や道は日常生活と非日常の場を
橋渡しする場所だと考えられた
※橋渡しをする場所には、神や仏を祭る寺や、葬所、墓地などが設置された
・平地を里と呼んで、里に里人という人が住んでいた。海辺に住んでいる人を海人と呼び、
低い山に住んでいる人を山人と呼び、里人は時々海辺や低い山に出かけ、
海人や山人に会った
→海人や山人は、神や仏と同じように考えられた
※柳田国男という人が「遠野物語」や「山の人生」という本で山人について語った
→ある時、遊行者という人達が現れ、遊行者が里以外の考え方を里に持ち込んで、
村落共同体の発展に貢献した
ポイント
・和辻哲郎が風土を3パターンに分類した
※各パターンの特徴と分類される国をおさえる
・村落共同体で多くの人々が生活した
※村落共同体の景観と解釈をおさえる
・遊行者が村落共同体の発展に貢献した