仏教と日本文化の関係について (無常・西行・一遍・千利休・松尾芭蕉・円空・良寛)

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投稿者:       投稿日時:2013/11/15 04:20      
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仏教と日本文化の関係について考えます

その中でも、仏教に大きく関係した人やことがらについて考えます

 

 

・そもそも仏教とは・・

 →仏教は無常観だと言われている

  ※無常観-仏の世界は不変だが、自分や世俗世界は常に変化していく、

       という考え方のこと

       =自分や世俗世界などにおいて永久に不滅のものは無い

 

 

 

 

・西行について

 ・平安時代末期に仏教を深く考えた人に、西行という人がいる

  →この人は、仏の世界を知ろうとして花鳥風月の世界に身を投じた

 

  ※どういうことか・・

   →西行は、「全ての物事は桜の花のように散ってしまい、

    自分自身も散る。だからどうすればいいか」

    ということを花鳥風月から知ろうと考えた

 

 

 

 

・一遍について

 ・鎌倉時代中期に仏教について考えた人に、一遍という人がいる

  →この人は、時宗という宗派を作り出した

 

 ・時宗の内容

  →「人は孤独である」ということを常に考えていたため、

   自分の衣食住に関わる全てを捨てようとした

   =そのため、別名「捨聖」(すてひじり)と言われる

 

 ・一遍の考え方

  →空也の念仏の考え方が取り入れられていて、念仏をするのが良いと考えた

  →空也は念仏の時に、踊りながらの念仏が良いと考え、

   踊念仏という念仏の方法を生み出した

 

  ※踊念仏は、盆踊りなど、全国各地の民族芸能での踊りの根本となった

   →この踊りは、出雲大社にいた阿国という巫女によって、

    歌舞伎に取り入れられていった

 

 

 

 

・千利休について

 ・安土桃山時代に仏教を考えた人に、千利休という人がいる

 

 ・千利休の功績

  →草庵という建て物の取り入れて、

   和敬静寂(お客との対応の能力やお茶の道具を使う技術)を重んじる

   わび茶というのを完成させた

   ※わび-自分の住んでいる世界で、贅沢をしたり見た目をキレイにしたりすることを

       辞めた静かな心のこと

 

  →千利休は、わびを茶道の理想にまで高めた

 

 

 

 

・松尾芭蕉について

 ・江戸時代に仏教を考えた人に、松尾芭蕉という人がいる

 

 ・松尾芭蕉の功績

  →「わび」を受け継いで、俳句の世界で「さび」を重視するべきだという考え方を提示した

  ※さび-自分自身や、自分の住んでいる世界の無常をさびしく感じて、

      色々なことを愛おしく思う心のこと

 

 

 

・円空について

 ・江戸時代に仏教を考えた人に、円空という人がいる

 

 ・円空の功績

  →修験道を学んで、木彫りの仏像や神像を多く作った

  ※円空は、臨済宗の僧

 

 

 

 

・良寛について

 ・江戸時代中期に仏教を考えた人に、良寛という人がいる

 

 ・良寛の行為

  →曹洞宗を学んだが、寺だけでは物足りず、

   自分の生まれである出雲崎というところに戻った

  ※良寛は、自分を見つめる意識を元に、数多くの漢詩や詩歌を作った

 

 

 

ポイント

・仏教は無常観と考えられた

・西行は、花鳥風月の世界に身を投じた

・一遍は、時宗の祖で、捨聖と言われた

・一遍は、空也の念仏の流れを組んで、踊念仏を行った

・千利休は、茶道の世界でわびを完成させた

・松尾芭蕉は、わびを継承して、さびを俳諧に取り入れた

・円空が修験道を学んだ

・良寛が曹洞宗を学んだ

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