日本のグローバル化・国際社会の中の日本について
国際社会の中にある日本と、日本のグローバル化について考えます
・グローバル化について
※そもそもグローバル化とは・・
→モノやヒト、カネや文化などが国境を越えて移動することによって、
人々の活動が国の中であったものが世界規模にまで広がり、
世界がお互いに関係しあったり、影響を与えあったりする状態のこと
・グローバル化には、メリットとデメリットが含まれていると言われている
・グローバル化のメリットとデメリットについて
・グローバル化のメリット
→・移民などが増えやすいため、人間の移動によって起こる文化のグローバル化は、
世界の様々な場所で文化の多様性を促し、様々な文化に触れる機会を作る
=そのため、新しい文化が生まれる可能性が高まる
・コミュニケーションが効率的になる可能性がある
・経済が国を超えたとき、先進国の優秀な企業が発展途上国の経済や
雇用機会を発展させる可能性がある
・グローバル化のデメリット
→・経済も国を超えるため、先進国が発展途上国の経済に入り込む可能性があるが、
低賃金などの悪い労働環境の中で、人権を無視したり、
多国籍企業が経済を支配したり、地球レベルで経済の格差が生まれる可能性がある
・文化のグローバル化によって、文化の均質化を進める可能性がある
=大きい国の自民族中心主義が強くなると、
文化の多様性が阻害される可能性がある
※文化の均質化・・国ではなく、世界レベルで行われる文化による支配のこと
※自民族中心主義・・自分の民族の文化を基準として、
他の文化を判断する考え方のこと
・経済や文化のグローバル化に反対する人達が、
世界の様々な場所で小さい土地でのナショナリズムを提唱し、
民族紛争を引き起こす可能性がある
※ナショナリズム(民族主義とも言う)・・民族や国などが独立や発展などを
目指す運動や考え方のこと
→上のようなグローバル化のデメリットを含め、現在は多くの問題があるが、
現在ある問題の解決の方法としては、一部の強い権力のある国が
世界を支配することではなく、小さな民族主義による自己中心のような考え方でもない
第三の道が必要ではないかと言われている
※第三の道・・人々の文化をお互いに認め合い、
お互いに高め合って行く方法を考えること
・国際社会の中にある日本について
※日本は国際社会の中にいる、という自覚が必然と必要になる
・日本の国際化の例
・日本の大きな都市の一部では、100カ国以上の国籍があるほど
様々な外国人が暮らす地域もある
・日本人の国際結婚も増えてきている
・ダブルの子どもが増えてきている
※ダブルの子どもとは・・母と父で国籍が違う時に生まれた子どもを
一般的にハーフと呼ぶが、ハーフでは消極的な感じなので、
ダブルと呼ばれることがある
・様々な国籍の人が増えている
→このような状況の中で、他国の人達の文化を知ることで、
自分の国の文化を改めて自覚することが大切だと言われている
→文化のグローバル化の問題を解決するための方法の一つとして、
多文化主義が言われている
※多文化主義・・自分の文化への愛が、他の文化を排除する考えになるのではなく、
様々な文化が互いに尊重し合っていく考えになることを
目指すべきという考え方のこと
→しかし現在では、創氏改名などを中心に、まだまだ日本社会の中に
民族の差別などが根強く残っている
※創氏改名・・日本が朝鮮を植民地として支配していた時代(1910年~45年)に、
朝鮮人を日本人にしようとして行った同化(皇民化)政策の一つとして、
朝鮮人から固有の名前を奪って、
日本の方式の名前に変えさせた政策のこと
※その他の同化政策として、学校の中での朝鮮語の禁止などがあった
→以上のような考え方も踏まえた上で、
異なるモノやヒトがお互いに尊重し合ったり、
認め合ったりしていくことが重要だと言われている
ポイント
・グローバル化を中心に日本の現在の状況などを押さえる
・様々な考え方があるが、その多くを知った上で、自分なりの意見を考えてみる
このあたりが今回のポイントです