国際社会について
国際社会について考えてみます
・国際社会について
・今、世界に190以上の主権国家(反対は従属国や植民地などと呼んだりする)がある
※主権国家・・国家の権力を誰にも邪魔をされず、完璧な状態で使う事が出来る国家のこと
→これらの国が自分達の主権を主張する形で国際社会は作られている
※国際社会には、世界の政府のような世界を仕切るための仕組みはない
=そのため、それぞれの国が自分の主権を主張しつつ、
相手の主権を尊重することで社会が成り立っている
→上のような国際社会のスタイルができるまでの歴史・・・近世のヨーロッパがスタート
・近世のヨーロッパは、ローマ教皇という人がトップに立って
様々なことを仕切ることで社会が成り立っていた
→しかし、ローマ教皇に対して怒った宗教団体が多くあり、それらの宗教団体が
1618年~1648年の時に三十年戦争という宗教戦争を起こした
→そして、三十年戦争の終わりを認めたり、戦争をした人達が
仲直りするための会議として、ウエストファリア会議というのが開かれ、
そこでウエストファリア条約が結ばれた
=この時に、それぞれの国の主権を認めると同時に平等な対応をすることが決まり、
今のような国際社会のスタイルが出来た
※この時に、ローマ教皇がトップに立つ社会の仕組みは終わった
・主権国家の歴史について
・主権国家は、最初は絶対主義国家(国家の権力が強く国家が中心の国家)として生まれた
→しかし、絶対主義に反対する人が多く、ブルジョアジーという階級の人達を中心にして
市民革命が起こり、様々な変化が起きた
※市民革命・・絶対主義のスタイルを壊して、近代の資本主義のスタイルへ
持って行った革命のこと
代表的なものに、イギリス革命やフランス革命などがある
→市民革命によって起きた変化
・国家と国民がまとまることの必要性が考えられるようになり、
国民国家(国民を中心とした国家のこと)が生まれた
・資本主義が生まれた
・ナショナリズム(自分の国や民族を中心に考えることで、
国民や民族をまとめるという考え方)という考えが生まれた
※・第一次世界大戦の後には、民族自決の原則が認められるようになっていった
民族自決の原則・・それぞれの民族が自分達の考えで様々なことを
決めて良いという原則のこと
・第二次世界大戦の後には、植民地がどんどん独立していった
→市民革命や世界大戦などが影響して、国際社会の考え方が広がっていった