地球市民社会という考え方について -相互依存と脱国家と貧困という考え方-
地球市民社会という考え方について考えてみたいと思います
・国際社会はどのように変化しているのか
・冷戦が終わった後から、世界全体で国家どうしの経済的な交流や関わりが
すごいスピードで進んだ
→これが影響して、それぞれの国が他の国に依存する程度(相互依存)が深くなっていった
・相互依存が深くなることは、脱国家(人が国境を越えて移動すること)を促して、
人々をお互いに理解していく意識も深くなる、という結果になった
※脱国家のような人々のつながりを深くした理由の一つに、
インターネットなどの情報革命があると言われている
・主権国家が中心の国際社会は、地球市民社会のスタイルを強くしていると言われている
※地球市民社会・・国の市民ではなく、地球上の市民という考え方に基づく社会のこと
この考え方だと、自分の国の人々だけでなく、
地球上の人々のつながりが中心となる
・地球市民社会のスタイルが進んでいくと同時に、「国際テロ」が増えている、
という問題がある
→テロに関しては、国と国とのぶつかりというよりも、「文明の衝突」である、
という考えの人もいる
※文明の衝突・・冷戦の後は、政治的な対立ではなく、違う文明どうしでの衝突が
起きているという考え方のこと
→この考え方については、文明は絶対に対立し合うわけではない、
という批判がある
・脱国家のメリット、デメリットについて
・脱国家の動きは、メリットとデメリットがあると言われている
・メリット・・人道主義を提唱して、反戦市民運動のようなことができるかもしれない
・デメリット・「国際テロ」を生み出すかも知れなしい
※・人道主義・・人間性を重視して、人々の福祉の向上を目指す考え方のこと
・反戦市民運動・・戦争に反対する人々が行う市民運動のことで、イラク戦争の時は、
世界で運動が起きた
・市民運動・・一般市民中心となって行う政治や社会に関する運動のこと
圧力団体などのように、一部の政党に対する運動は別として扱われる
・地球市民社会と貧困について
・グローバル化になり、地球市民社会が進み、相互依存が増えていく状況の中で、
国内でも世界でも貧富の差(格差)というものが大きくなってきている
→格差をなくすためには、南北問題を解決する意識を持ち、
世界全体で努力していくことが必要だと言われている
※特に、後発発展途上国(LDC)と言われる、ものすごく貧困な国々を
救済する必要があるといわれている
→救済の具体例
・政府開発援助(ODA)を効果的なものにしていく
・国連貿易開発会議(UNCTAD)などの国際的な機関の開発援助を
活発にして増やしていく
※・後発発展途上国・・発展途上国の中でも、特に経済発展が遅れている国のこと
→国連の経済社会理事会というところが、
3年ごとに後発発展途上国かどうかを認定する基準を見直す
※2007年の時は、50カ国が後発発展途上国として
認定されていた
・南北問題・・地球の北側に多い先進国と、南側に多い発展途上国との
間にある経済格差によって引き起こされる政治や経済などの問題のこと
・先進国・・政治や経済などが、世界全体で比べて進んでいる国のこと
・発展途上国・・政治や経済などが、世界全体で比べて遅れている国のこと
ポイント
・国際社会の変化の流れを押さえる
・地球市民社会、脱国家の考え方を押さえる
・脱国家のメリット、デメリットを押さえる
・貧困の現状と問題点を押さえる