地方自治体と国との関係・地方分権をどう考えて行くのが良いのか
地方自治体について、様々な視点から考えてみます
・昔と今の地方自治体と国との関係はどちらが良いのか
・昔-・国が決めた方針に全国の地方自治体が同じように従う、というスタイルだった
=中央集権的(出来るだけ多くの権力を中央(国の政府)に持たせるスタイルだった)
※中央集権的な地方自治のスタイルは、明治憲法から日本国憲法に移っても
変わることはなかった
・三割自治の状況だった
→地方が自分で作り出す財源は全体の3割程度で、
それ以外は国から支給される資金に頼っていた
・今-・全国が同じような方針で動くことは、逆に地方が活発に行動しづらくなっている
のではないかという考え方が出てくるようになった
※この考え方の背景には、地方の産業や生活の土台がしっかりしてきたことが
挙げられると言われている
=地方で出来ることは基本的に地方に任せて、国でしかできないことを
国にやってもらうのが良いのではないか、という考え方が
広がってきていると言われている
→このような考え方を地方分権という
・地方分権の具体的な動きの例について
・地方分権の大きなスタートは、1995年の地方分権推進法などのような
動きだと言われている
※地方分権推進法・・地方分権を進めていくための大胆な法律のこと
・有名な動きとして、「三位一体の改革」がある
※三位一体の改革・・国から地方に補助金を無くす、
地方交付税を見直す、
国税から地方税に財源を移す(税源移譲)
の3つをまとめて行われた改革のこと
→この動きも地方分権の大きな動きの一つだと言われている
・2007年から、三位一体の改革の一つとして、税源移譲が行われている
※税源移譲・・国税の所得税を減らして、その分を地方税の住民税を増やすこと
・なぜ、地方分権が進められるようになったのか
・国の財政の悪化があると言われている
=国にお金が無いので、全国に同じようなサービスを国が行うことが
できなくなってしまった
→だから、自治体に任せるようになったのではないかと言われている
・「平成の大合併」が提唱されたから
※平成の大合併・・国の政府が中心になって進められた市町村合併のこと
→この時の合併は、力のある市町村に、力が弱い市町村を
合併させることで、大きくなった市町村の財源を
しっかりする、という目的がある
・地方分権の問題点
・地方分権は、力の弱い地域をダメにしてしまう可能性がある、という問題がある
・財政がダメになってしまった市町村の、福祉、教育などの
公的サービスが出来なくなってしまうという可能性がある
※地方分権の例や理由、問題点などは上のようなものだけではなく、様々なことが考えられる