自由貿易が進むことは本当に良いことなのか
自由貿易について考えてみます
・自由貿易は何が問題なのか
※そもそも自由貿易とは・・国が輸出や輸入に関して、規制、保護などを行わない貿易のこと
・自由貿易の問題点
→・自由貿易になると、関税が無くなるので、外国の製品が日本に入りやすくなる
→すると、日本国内の生産のシェアが減り、
日本の企業の収益が少なくなる可能性がある
=そのため、国内産業がダメになったり、
日本の企業が海外に逃げたりする可能性がある
※日本国内の企業が弱くなると、給料が少なくなったり、
失業が増えたりする可能性がある
→上のような問題があるので、国によっては、保護貿易などのような
通商政策を行うことがある
※・保護貿易・・外国から入ってくる商品に関税をかけて、輸入を少なくすることで、
日本国内の産業を守るような貿易のこと
・通商政策・・外国との取り引きに関する政策のこと
→一方で、保護貿易を行うと、安い外国の製品が入ってこなくなることがあり、
消費者が高いものを買わなければいけない、ということが起こる可能性がある
・WTOとFTAについて
・最近の世界経済では、FTAを行う国が増えてきている
→この動きについて、様々な考えが出ている
・FTAは、結んだ国どうしで、貿易の自由化などを行うが、
結んでいない国を差別する傾向がある
・FTAは、経済のブロック化(仲の良い国以外の国に需要が出ていかないように
した経済の体制のこと)が進んで、経済のグローバル化の流れに反する可能性が
あるのではないかと言われている
・FTAは、WTOを補うための考え方だと言われている
・WTOでラウンド(多角的交渉)を行うことが少なく、話が進まないことが、
FTAを促す原因だと言われている
・日本のFTAの状況について
・AFTA(ASEAN自由貿易圏)に中国、韓国、日本を入れた、
「東アジア共同体」というものが考えられている
・日本は、EPA(経済連携協定)を、シンガポール、メキシコ、マレーシアと結んでいる
※EPAは、貿易だけでなく、サービスや労働力の移動なども自由にしている
→しかし、日本は輸入の自由化、外国人労働者の受け入れなどに
関しては基本的に積極的ではない
・日本は、TPPへの参加ということがある
※TPP・・環太平洋の国々が参加するFTAのこと
→TPPに参加することで、様々なメリットとデメリットがあるので、
参加に対して、賛成と反対の議論が行われるが、
どのようにしてTPPを上手に使っていくかが重要だと言われている
→日本は、アメリカとの関係を優先的に考えて行動をすることがあるが、
日本は、アジアの国々との関係が深くなってきているので、
どのように日本が動くかが大切だと言われている