現代のごみの問題について考える
ごみの問題について考えてみます
・日本のごみの概要について
・日本は、世界と比べても大量に消費(大量消費)し、
大量に廃棄(大量廃棄)をする社会だと言われている
※なぜ、日本は大量廃棄社会なのか
・日本は大量にごみを出している
→そもそも日本自体が、大量生産・大量消費の社会だからだと言われている
=大量に生産されるぶん、消費をしなかった部分や、消費した時に何かしらが
出た部分が捨てられることによって大量廃棄の社会だと言われるようになった
・日本のごみの現状について
・前提として、ごみに種類があることを押さえる必要がある
→ごみは、大きく2種類ある
・一般廃棄物・・家庭から出てくるごみのこと
・産業廃棄物・・企業が製品を作る時に出てくるごみのこと
・日本は1日1人あたり1.1kgのごみを出していると言われている
・ごみとして捨てられるペットボトルやプラスチックなどが増えている
・日本は産業廃棄物が一般廃棄物よりも圧倒的に多い
・ダイオキシンの問題について
・ダイオキシンとは・・塩化ビニールの製品などに含まれている塩素から発生する
化学物質のこと
→ダイオキシンは、ものすごく強い毒が含まれていると言われている
※なぜダイオキシンが考えられるようになったのか
→1998年に大阪府能勢町という町のごみ焼却施設近くの土から、
ダイオキシンが出てきたから
・日本のダイオキシンに対する動きについて
・日本は、ダイオキシンの排出の規制を行った
・外でのごみの焼却の禁止を行う
・ごみ焼却施設の排出ガスにダイオキシンを混ぜないための技術の開発が行われている
・不法投棄の問題について
・不法投棄とは・・廃棄物を処理する時に、法律に違反して
廃棄物を投棄(投げ捨てる)をすること
・不法投棄は何が問題なのか
→不法投棄をすると、土や地下の水が汚され、農作物などに被害を与え、
最終的に人に被害を与える可能性がある
・不法投棄の問題に対して、日本は2000年に廃棄物処理法という法律を作った
→この法律によって、いくつかのことが決められた
・廃棄物を出す企業に、廃棄物の回収と再利用の責任を負わせることになった
・企業が不法投棄をしたことによって環境汚染をした場合は、
原状を回復するという責任を負わせることになった
・リサイクルの現状と問題について
・ごみの処理は、埋立地が無くなるなどの問題によって、
厳しくなってしまう可能性がある
→そこで、日本ではリサイクル活動が積極的に言われるようにあった
・リサイクルに関する法律について
・容器包装リサイクル法・・容器や包装のごみの量を減らし、
再商品化や有効利用などを促す法律のこと
→この法律によって、容器の分別収集と再商品化が義務となった
・家電リサイクル法・・家電のごみの量を減らし、有効利用などを促す法律のこと
→この法律では、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンの4つについては、
家電メーカーが回収とリサイクルの義務があり、
消費者がリサイクルに必要な金額を出すというルールがある
・食品リサイクル法・・飲食店やスーパーなどに、料理の時にでたくずや
食べ残しを再資源化することが義務になった
・自動車リサイクル法・・自動車の部品を再資源化することが義務になった
※ただし、リサイクルは費用が高いことが問題視されている
→ペットボトルを1本リサイクルするのに、
ペットボトルを4本作る分のお金がかかる
=そのため、リサイクルがなかなかできないモノも多い
・リサイクル以外の方法として、日本は循環型社会形成推進法という法律を作った
→この法律でによって、廃棄物を扱う順序を決めた
・廃棄物の扱いの優先順位
①廃棄物の発生を抑える(リデュース)
②再使用(リユース)
③再生利用(リサイクル)
④熱回収(サーマルリサイクル)
⑤処分
→ごみ問題は、一人一人がごみ問題の現状を把握した上で、
責任を持った行動を取ることが必要だと言われている