国際化とグローバル化・異文化理解とオリエンタリズムについて考える -課題と問題点-
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国際化とグローバル化について考えてみます
・国際化とグローバル化についての動きについて
・1980年代に国際化社会になったと言われている
※国際社会化・・国と国が密接な関係になって、
お互いに頼り合うことで成り立っている社会のこと
→国際レベルで交通網や通信網が整備されたことが、
国際化社会になった原因だと言われている
・1990年代にグローバリゼーションの動きが強まったと言われている
※グローバリーゼーション・・個人、企業、団体などが、
国という枠を超えて地球レベルで活動すること
→グローバリゼーションになった理由は、大きく以下の3つだと言われている
①冷戦が終わった
②貿易や投資の関税の撤廃などで自由化が進んだ
③情報通信の技術が発達して、通信のコストが下がった
→グローバリゼーションによって、ヒト、モノ、カネなどが
国境を越えて移動するようになった
=このような動きを、ボーダーレス化という
・昔は国によって制度や手続きが違うことが原因で、
グローバリゼーションがスムーズに行われなかった
→そこで、制度や手続きなどに関して、一定のルールや標準的な方式などが
作られるようになった
=世界共通のルールなどをまとめて、グローバルスタンダードという
※グローバルスタンダードは、基本的に2つのパターンで決まる
①ISO(国際標準化機構)というところが、標準を決める
②デファクトスタンダードによって、決められる
※デファクトスタンダード・・経済や政治の面で強い人が、自分の利益を守るために、
自分にとって有利な標準を他の人に強制的に
採用させるようにすること
・異文化理解について
・グローバル化が進んだ時に大切なのは、異文化理解だと言われている
→国際交流が進めば、相手の国の文化を理解することが必要になる
=文化は基本的に文化相対主義だが、自民族中心主義(エスノセントリズム)に
なるのではなく、多文化主義(マルチカルチュアリズム)になることが
大切だと言われている
・他の国の文化を理解するだけでなく、自分の国の文化を他の国の人達に
正しく理解してもらうことも大切だと言われている
※自分の文化が他人に受け入れてもらえないと思いこむことは、
文化の相互理解が出来なくなる原因になるので良くないと言われている
・異文化の理解を目指すためには、以下のようなことが大切だと言われている
→・自分の文化お相手の文化も両方大切にする
・自分の国と相手の国との違いを理解することが大切だと言われている
※特に、宗教、経済や政治、日常生活、イデオロギー(社会的な考え方)の
違いなどの理解は大切
・先進国が発展途上国への配慮の時に、発展途上国の文化などを把握した上で理解する
・近代のヨーロッパの人達の文化に対する考え方について
・近代で特徴的な考え方として、オリエンタリズムとポストコロニアリズムがある
・オリエンタリズムについて
・オリエンタリズムとは・・オリエント(東洋)の人達を、遅れた「他者」として
考えることで、西洋の人達がオリエントに命令をする使命が
あると考えたことによる、東洋を支配するための
西洋のスタイルのこと
→オリエンタリズムはサイードという人が考えたが、
ドラクロワという人が描いた、「アルジェの女たち」という絵から
見ることが出来ると言われている
・ポストコロニアリズムについて
・ポストコロニアリズムとは・・植民地時代のような、他国を支配していく意識は
どうなったのかということを問題にして考える動きのこと
ポイント
・国際化とグローバル化の動きについて押さえる
・異文化理解について押さえる
・オリエンタリズムとポストコロニアリズムについて押さえる