現代の市場について① -市場経済と市場の仕組み-
現代の市場について考えてみます
・市場による経済について
・人々は、普段の生活のために、様々な財やサービスを使う
※・財・・人々が必要としていて、価値があり、形として存在しているもの
(お金や物質など)
・サービス・・人々が必要としているもてなし、労働、業務などを
まとめた呼び方のこと
→人々は、生活を豊かにしたかったが、全ての財やサービスを自分で作ることは
不可能だった
=そのため、生産の技術に工夫や改良などを加えて、分業や協業などをやってきた
※・分業・・生産の工程を細かく分けて、それぞれの工程を、
それぞれの労働者が担当すること
・協業・・同じ仕事を、一人でやるのではなく、たくさんの人を使ってやること
→分業や協業によって、お金が必要になったので、財やサービスを生産をする側は、
自分の作った財やサービスを欲しがっている人に買ってもらうことで、
利潤を得るようになった
=このように、買う側と売る側が市場で商品を売買することで成り立つ経済を市場経済と言う
※利潤・・一定の期間の中での売上高から、
その期間の中で発生した様々な費用を引いて残った金額のこと
・市場の自動調整作用とアダム=スミスについて
・分業の経済では、自分達が食べている食材や着ている服など、
誰が作ったか全く分からないにも関わらず消費したり
市場に対しての計画が無いにも関わらず、特に混乱することが無い
=これは、市場での価格が調整されることによって、
需要と供給が勝手に調整されていることが原因だと言われている
→上のような考え方に対して、アダム=スミスという人が、
神の「見えざる手」が働いているというように考えた
=この考え方を一般的に、市場の自動調整作用と言う
・市場経済の仕組みについて
・需要量が供給量を上回る(超過需要)時は、価格が上がる
・供給量が需要量を上回る(超過供給)時は、価格が下がる
→このような仕組みがあり、この2つの関係を、需要・供給の法則と言う
→上のことから、需要と供給に大きな差がある時は、価格を変化させることで
品不足や品余りを自然と解消されることがわかる
=これを、価格の自動調節機能と言う
※需要量と供給量を一致させる価格を市場価格(均衡価格)と言う
→均衡価格は、需給曲線という曲線を見るとすぐにわかる
・市場経済では、「価格=資源(生産財、消費財)の過不足」という図式があり、
その変化によって、需給が調整され、最終的には資源の有効活用が行われるようになる
→このような市場の働きを、
市場メカニズム(または、価格に注目して価格メカニズム)と言う