各国の政治体制を比較してみた
各国の政治体制を比較してみました
〇イギリス(議院内閣制の代表)
・終身議員の上院(貴族院)と、国民が選んだ議員の下院(庶民院)との二院制
※下院優位の原則がある
・下院の与党の党首(=首相)は、下院の信任がある限り永遠に続けられる
・野党は「影の内閣」を作る
・下院は、不信任決議で内閣を倒す
・上院は、司法機能がある
※ただし上院に、違憲立法審査権は無い
・小選挙区制かつ二大政党制
〇アメリカ(大統領制の代表)
・間接選挙で、任期4年
・大統領・・議会が可決した法案の拒否権、教書を送る権利はある
※解散する権利、法案提出権は無い
・議会・・上院(各州2名、任期6年)と下院(各州の人口に比例した議員数、任期6年)で構成
※議会は、立法権、予算議決権、3分の2以上の多数による法案再可決権を持つ
・裁判所・・憲法の最終解釈権、違憲立法審査権(司法審査権)を持つ
〇中国(社会主義体制の代表)
・中国の最高機関・・一院制の全国人民代表大会(全人代、年一回で解散なし)
→全人代の下に、国務院(行政を担当、トップが首相)と最高人民法院(司法を担当)がある
・全人代・・常務委員会がある(常設機関で、法令の制定、法律の解釈、条約の批准を行う)
※全人代の中心は中国共産党というところ
※ただし、中国の政治体制の動向は若干変化も見られている
・改革開放政策(外国資本の受け入れ、経済の自由化)を行った
→1989年に天安門事件が発生(政治の自由化のために、共産党支配を批判した)
=その結果・・経済は自由化が進んだが、政治は共産党の一党支配が続いた
〇イスラムの国々(特殊例)
・イスラム原理主義(伝統的なイスラムの教えに帰る考え)が誕生
→1979年にイラン革命が起きる
=その後、宗教色が強い、反西ヨーロッパの政治が誕生、
※国内で武力衝突も起こるようになった
〇その他
・ロシア・・1991年12月にソ連が解体
・ドイツ、イタリア・・大統領が存在しているが、議院内閣制
・フランス、イスラエル・・議員内閣制と大統領制の中間
代表的な政治体制を比較してみました
結局のところ、どんな政治体制がいいのでしょうか?