イスラームの思想と文化活動について
イスラームの思想と文化活動について考えてみます
・イスラームの思想について
・イスラーム教徒はギリシア哲学を研究した
※その中でも、アリストテレスの研究を行った
・イスラームの思想は、10世紀以降から段々と神秘主義の考え方の影響を
強く受けるようになっていった
→その中でも、信仰と理性の調和は保たれたと言われている
※保たれたのは、神学者がギリシア哲学の用語と方法論を学んで、
合理的かつ客観的なスンナ派の神学の体系を作ったからだと言われている
・神秘主義を認めたガザーリーという人は、上のような神学者の代表だった
・哲学の分野では、医学者としても有名だったイブン=シーナー(ラテン名でアヴィケンナ)と、
イブン=ルシュド(ラテン名でアヴェロエス)という人がいる
・イスラームの文学と美術について
・文学では、詩の分野が大いに発達して、説話文学というのが数多く書かれるようになった
→中でも、アラブ文学を代表する「千夜一夜物語」(「アラビアン=ナイト」)は、
インド、イラン、アラビア、ギリシアなどを起源とする説話の集大成だと言われている
※千夜一夜物語は、16世紀の初めころまでにカイロで現在の形にまとめられた
・メッカ巡礼記を中心とする旅の文学も盛んだった
→中でも、イブン=バットゥータという人はモロッコから中国にいたる広大な世界を旅して、
旅の帰国後に、口述筆記によるアラビア語の「旅行記」(「三大陸周遊記」)を残した
・イスラームのモスク建築という建築は、ミナレット(光塔)を持ち、
イスラーム世界に特別な景観を生み出した
・美術や工芸の分野では、以下のようなものが発達した
→・繊細な細密画(ミニアチュール)
・象眼が施されている金属器
・唐草文やアラビア文字を図案にしたアラベスク
ポイント
・イスラームの思想をおさえる
・イスラームの文学と美術についておさえる
このあたりが今回のポイントです