西ヨーロッパの混乱について
西ヨーロッパの混乱について考えてみます
・西ヨーロッパの混乱について
・8世紀から10世紀までの間に、西ヨーロッパは常に異民族の侵入があった
→そのため、西ヨーロッパは不安と混乱が常につきまとう状況だった
※どのような侵攻や移動があったのか
・東方から、スラヴ人という人達がフランク王国をおびやかした
・イスラーム教徒はその後も絶えず南イタリアや南フランスに侵攻した
・アヴァール人やマジャール人も東方から頻繁に侵入した
・スカンディナヴィア半島やユトランド半島には、ゲルマン人の一派(北ゲルマン)に
属するノルマン人が住んでいた
→ノルマン人の一部は、8世紀の後半から商業、海賊、略奪行為などを目的として、
ヨーロッパ各地に海上遠征を行うようになっていった
※当時、このような動きを見せたノルマン人はヴァイキングとしておそれられた
→ヴァイキングは、細長くて底の浅いヴァイキング船に乗って、
河川をさかのぼって内陸深くに侵入した
・10世紀の初めに、ロロという人達が率いる一派は、北フランスに上陸して
ノルマンディー公園という公園を作った
→ここからさらに分かれた一派は、12世紀の前半に南イタリアとシチリア島に侵入し、
両シチリア王国を作った
・一方で、大ブリテン島の中部と南部を占めるイングランドに成立していた
アングロ=サクソン王国もノルマン人の侵入に悩まされていた
※アングロ=サクソン王国は、9世紀の前半に七王国の一つのウェセックスの王の
エグバートが統一した
→9世紀末にアルフレッド大王という人がノルマン人の侵入を一時的に撃退した
=しかし、1016年にデーン人(デンマーク地方のノルマン人)の王の
クヌート(カヌート)に征服された
→その後、アングロ=サクソン系の王家が復活するということが起きた
※しかし、1066年にノルマンディー公ウィリアムという人が王位を主張して攻め込んだ
→この出来事をノルマン=コンクェストという
=その結果、ウィリアム1世として即位し、ノルマン朝を作った
・また、リューリクを首領とするルーシという一派は、
ドニエプル水系のスラヴ人地域に進出した
→そのため、9世紀にノヴゴロド国を、その後にキエフ王国を作った
=これがロシアの始まりになったと言われている
・別の一派は、アイスランドやグリーンランドに移住した
※中には、さらに遠くの北アメリカまで到達した人もいた
・原住地にはデンマーク、スウェーデン、ノルウェーの様々な王国が建てられ、
それぞれがキリスト教化された
→その結果、ようやくノルマン人の移動も終わったと言われている
=以上の流れを受けて、北欧は西ヨーロッパの世界に組み込まれていくことになった
ポイント
・西ヨーロッパの混乱の様子とその流れについておさえる
このあたりが今回のポイントです