ビザンツ帝国について② -ビザンツ帝国の社会-

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投稿者:       投稿日時:2013/10/12 23:02      
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ビザンツ帝国の社会について考えてみます

 

 

・ビザンツ帝国の社会について

 

 

 ・初期のビザンツ帝国は、コロヌスを使った大土地所有制度が中心だった

  →しかし、7世紀以降に異民族の侵入への対処のために軍管区制(テマ制)が採用されて、

   中央集権化が進んだ

   ※軍管区制・・帝国をいくつかの軍管区に分けて、その司令官に軍事と行政の権限を与える

          という制度のこと

   ※軍管区では、屯田兵制(農民に土地を与える代わりに兵役義務を課す制度)が行なわれた

    →そのため、小土地所有の自由農民が増え、自由農民が帝国を支える基盤になった

 

  →軍管区制は10世紀に完成したが、その後に再び貴族が農奴を使って

   経営するという大土地所有制が拡大した

  →そして、11世紀末以降から、皇帝は中央集権を維持するために、

   仕方なくプロノイア制を採用した

   ※プロノイア制・・軍役の奉仕と引き換えに貴族に領地を与える制度のこと

 

 

 

 ・ビザンツ帝国の文化には、以下のような特徴がある

  →・ギリシア古典文化の遺産とギリシア正教の融合だった 

   ・西欧のラテン的、ローマ=カトリック的文化とは明らかに違う独自性を持っていた

 

  →公用語は7世紀以降からギリシア語が採用された

   ※ギリシア語で、ギリシアの古典が盛んに研究されて受け継がれていった

 

  →学問の中心はキリスト教神学で、聖像崇拝論争などが行なわれていた

 

  →美術の面では、ビザンツ様式の教会建築が有名

   ※ビザンツ様式・・ドームとモザイク壁画が特徴の様式のこと

   ※代表的なものに、ハギア=ソフィア聖堂やサン=ヴィダーレ聖堂などがある

   ※その他の美術では、聖母子像などをえがいたイコン美術などが

    ビザンツ帝国で特徴的な美術とされている

 

   =世界史の視点から考えた時に、ビザンツ帝国の文化は以下のような視点で

    重要だと言われている

    ・スラヴ人をビザンツ帝国の文化圏に取り入れた

    ・古代ギリシアの文化遺産を受けついでイタリア=ルネサンスに影響を与えた

 

 

ポイント

・ビザンツ帝国の社会の様子についておさえる

 

このあたりが今回のポイントです

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