中世ヨーロッパの文化について② -美術と文学-
中世ヨーロッパの文化について、美術と文学を中心に考えてみます
・中世ヨーロッパの美術と文学について
・中世ヨーロッパの美術で代表的なものは、教会建築とその壁画だと言われている
・中世初期には、ビザンツ様式の模倣が行なわれた
→11世紀にはロマネスク様式が生み出された
※ロマネスク様式・・厚い石壁に小さな窓を持つ様式のことで、
代表的なものにピサ大聖堂がある
・12世紀には、建築美術にとっても転換期だったと言われている
→このころ登場してきたのが、ゴシック様式だった
※ゴシック様式・・頭部のとがった尖頭アーチと空高くそびえる塔を特徴とする様式のこと
・当時は、壁を薄くする技術が進歩した
→そのため、広くなった窓は、美しいステンドグラスでかざられ、
外壁や柱には彫刻が施された
・ゴシック様式の教会は、天上の神をたたえるあつい信仰心を象徴していた
※この教会は、繁栄する商人の経済力を背景に、各都市に設置された
→典型的なものに、パリのノートルダム大聖堂やシャルトル大聖堂は
その典型だとされている
・中世ヨーロッパの文学で、口語(俗語)で表現された代表的なものが、騎士道物語だった
※中世の文学は口語だが、学問はラテン語だった
※騎士道物語について
・騎士・・中世の西欧の人間の理想像
・騎士道・・武勇と主君への忠誠、神への信仰、女性や弱者の保護などを
重視する騎士の道徳のこと
→このような騎士の、武勲や恋愛をテーマにした文学を騎士道物語という
※騎士道物語の代表的な作品に、「ローランの歌」「ニーベルンゲンの歌」
「アーサー王物語」などがある
・吟遊詩人というのも流行した
※吟遊詩人・・おもに宮廷を巡り歩いて、騎士の恋愛を叙情詩としてうたったもののこと
→最盛期は、12世紀だった
ポイント
・中世ヨーロッパの美術と文学についておさえる
このあたりが今回のポイントです