14世紀の東アジアの様子について
14世紀の東アジアの様子について、中国と日本を中心に考えてみます
・14世紀の東アジアについて
・14世紀には、世界各地で自然災害や疫病が多発した
※この時、東アジアでも飢饉が続いた
=結果的に元朝の支配力が衰えて、混乱の時代を迎えた
・14世紀の中国について
・中国では、白蓮教徒による紅巾の乱をきっかけに、群雄割拠が起きた
※白蓮教について
・白蓮教とは・・仏教的要素の強い民間の宗教結社のこと
・白蓮教は、宋の時代に始まり、元の終わりには、下生信仰と結びついて勢力を広げていった
※下生信仰・・弥勒仏が救世主としてこの世に現れるという信仰のこと
→反乱の中で頭角をあらわした貧農出身の朱元璋という人は、以下のようなことを行った
・朱元璋は、儒学の素養を持つ知識人の協力を得ながら、長江下流域の穀倉地帯をおさえた
・朱元璋は1368年に南京で皇帝の位についた
→この時の位は洪武帝で、廟号は太祖というのだった
※明代以降は、一皇帝一元号(一世一元)としたため、「洪武帝」のように
元号で皇帝を呼ぶことが多い
※廟号は、死後に贈られる名前の一種
・朱元璋は明朝をたてた
→明軍に追われた元の皇室はモンゴル高原にしりぞいた(北元)
→明は、南京を都として中国を統一した
・14世紀の日本と朝鮮について
・日本では、鎌倉幕府が倒れて南北朝が対立するということが起きた
・政治の混乱で海上の秩序も乱れた
→この時に倭寇の活動が活発になった
・元に従っていた高麗の中で、親元派(元に友好的な派閥)と反元派(元に敵対的な派閥)の
対立があった
→その後、倭寇を破って有名になってきた李成桂という人が高麗を倒した
=その結果、李成桂が1392年に王位につき(太祖)、国号を朝鮮として、
漢城(現在のソウル)に都を置いた
※この朝鮮を、李氏朝鮮という
・1392年に日本でも南北朝の合一が行なわれた
=14世紀の終わりから、東アジアの様々な地域では新しい政治秩序が一応安定した
ポイント
・14世紀の東アジアの概要をおさえる
・14世紀の中国をおさえる
・14世紀の日本をおさえる
このあたりが今回のポイントです
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