武士について② -源氏の登場-
武士について、源氏の登場について考えてみます
・源氏の登場について
・11世紀に、開発領主は自分の土地の拡大と保護を目指すことを考えた
→そこで、開発領主は貴族についていき、その貴族の郎党になったり、
在庁官人になったりして、自分達の力を拡大していくと同時に、
地方の武士団として成長していった
・中央の貴族の血筋だった清和源氏や桓武平氏という氏族は、広範な地方の武士団を
コントロールして武家(軍事貴族)を作り、大きな力を持つようになった
※特に、摂津という地方にいて、清和源氏である源満仲という人と、
その子供である頼光と頼信の兄弟は、摂関家に接近することで、
摂関家に保護されるようになり、棟梁(集団のトップ)になって勢力を広げた
※1028年には、平忠常の乱という反乱が起き、この乱が房総半島に広がった
→その時に源頼信は、平忠常の乱という反乱を鎮圧した
=この出来事が、源氏が東北に進出するきっかけになったと言われている
・陸奥では、豪族である安倍氏の勢力が強くなり、安倍氏は国司と戦うようになった
→そのような状況の中で、源頼信の子供である源頼義は陸奥守として、陸奥に行った
→その時に、源頼義の子供である源義家と一緒に東国の武士を引き連れて安倍氏と戦った
=この出来事を前九年合戦という
※この争いの時は、出羽の豪族の清原氏の協力を得て、安倍氏を倒した
・その後、陸奥と出羽の2つの国で、清原氏が大きな力を持つようになった
※しかし、清原氏の中で紛争が起きるようになってしまった
→そこで、陸奥守だった源義家が介入して、藤原(清原)清衡を
助けることで紛争を鎮めた
=この出来事を後三年合戦という
・その後、奥羽の地方では、以下のような動きが起きた
・藤原清衡の子孫による支配が続いた
・源氏が東国武士団という集団との関係を強くしていき、源氏が武家の棟梁として
地位を築き上げた
ポイント
・源氏を中心とした動きを押さえる
このあたりが今回のポイントです