室町幕府について -仕組みと内容-

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投稿者:       投稿日時:2013/10/23 21:43      
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室町幕府について考えてみます

 

 

・室町幕府について

 

 ・足利尊氏の孫である足利義満が3代将軍になった時に、南北朝の動乱が

  落ち着いてきたため、幕府が安定してきた

 

  →そこで、足利義満は1392年に南朝と交渉をして、南北朝の合体を達成し、

   南北朝の動乱を終わらせることが出来た

   ※当時南朝だった後亀山天皇という人が天皇の位を捨てて、北朝に入っていったため、

    天皇が北朝の後小松天皇という人だけになった

 

 ・足利義満は、今まで朝廷が持っていた以下のような権利を幕府に移し替えた

  →・京都の市政権(京都の警察権や民事裁判権、土倉や酒屋の商業課税権など)が

    幕府のものになった

   ・様々な国に課されている段銭を徴収する権利が幕府のものになった etc

    ※段銭・・様々な国の田んぼから段数に応じて、臨時に徴収した金銭のこと

 

 ・足利義満は、1378年に、京都の室町という場所に壮麗な家(花御所)を作って、

  そこで政治を行うようになった

  =そのため、この幕府を室町幕府と呼ぶ

 

 

 ・足利義満は将軍を辞めて、太政大臣になり、出家した後も

  幕府や朝廷に対して権力を使うようになった

  ※・その時に、足利義満の妻を天皇の准母(天皇の名目上の母)にした

   ・また、足利義満が死んだ後に、朝廷が足利義満に天皇の名目上の父として

    太上天皇を与えようとした

    →しかし、この朝廷の考えに対しては、4代将軍の足利義持が拒否した

 

  

 ・足利義満は、南北朝の動乱の時に強い権力を持つようになった守護を制限するために、

  土岐氏、山名氏、大内氏などと呼ばれる有力な守護を倒して、守護の勢力を減らそうとした

 

   ※勢力の削減のために、足利義満が行った出来事

    ・1390年に、美濃、尾張、伊勢の守護を担当していた、土岐氏を倒した

     =この出来事を土岐康行の乱と言う

    ・1391年に、西国11ヵ国の守護を担当して、山名氏清という人を倒した

     =この出来事を明徳の乱と言う

      ※山名氏は、日本に六十何か国のうちの6分の1を担当していたので、

       六分の一衆と呼ばれていた

    ・1399年に大内義弘という人を倒した

     =この出来事を応永の乱と言う

 

   ※上のような乱は、全部足利義満が挑発して引き起こしたと言われている

 

 

 

 ・幕府の仕組みについて

 

  ・幕府の仕組みは、室町幕府にかなり整ったと言われている

 

  ・管領という役職作った

   ※管領の役割

    ・将軍を補佐する中心的な職業だった

    ・侍所や政所などの中央の機関をまとめた

    ・様々な国の守護に対して、将軍の命令を伝えた

 

   ※管領には、足利氏の一門だった細川氏、斯波氏、畠山氏の3つの氏が交代で任命された

    =この3つの氏を三管領と言う

 

  ・侍所のトップ(所司)は、赤松氏、一色氏、山名氏、京極氏の4氏から

   任命されることになった

   =この4氏を、四職と言う

    ※侍所・・京都の中や外の警備や刑事裁判を担当する役所のこと

 

  ・普通の守護は、領国に関しては守護代に任せて、

   自分は京都にいて幕府に向かうのが基本だった

   ※守護代・・本来の守護の代わりに守護を担当する役人のこと

 

 

 ・幕府の軍事について

 

  ・幕府は、将軍の権力を支えるために、軍事力を高めることに力を注いだ

 

  ・昔からの足利氏の家臣、力のある地方の武士、守護の一族などを集めて、

   奉公衆という幕府が直接支配する軍隊を作った   

  

  ・奉公衆は、京都で将軍を守ること、御料所を管理することなどを行い、

   守護の動きを見守る役割も担った

   ※御料所・・様々な国にある将軍が直接管理している土地のこと

 

 

 ・幕府の財政について

 

  ・幕府の財源は、御料所、守護の分担金、地頭や御家人に対する税金の負担などだった

 

  ・土倉や酒屋に、土倉役や酒屋役という税を負担させた

   ※土倉・・当時の高利貸し業者のこと

 

  ・交通の重要な場所に、関所を作って関銭や津料を集めた

   ※関銭・・関所を通る時に徴収される通行税のこと

    津料・・船着場や港で徴収される通行税のこと

 

  ・京都の保護のもとで、金融に関する活動を行っていた京都五山というところの僧侶にも税金をかけた

 

  ・明との貿易(日明貿易)で利益を得た

 

  ・国家的な行事の時には、段銭や棟別銭などを課することがあった

   ※段銭・・田んぼから回収した金銭のこと

    棟別銭・・家の数に応じて回収された金銭のこと

 

 

 ・幕府の地方の支配について

 

  ・鎌倉府や九州探題などと呼ばれる、その地方をまとめる機関が作られた

   ※足利尊氏は鎌倉幕府の中心だった関東を特に重視した

    →そのため、足利尊氏の子どもの足利基氏を鎌倉公方にして、

     鎌倉府を開かせて、足利基氏に東国の支配を任せた

     ※鎌倉公方・・鎌倉府のトップの人のこと

 

  ・鎌倉公方は、足利基氏の子孫が受け継いだ

 

  ・関東管領(鎌倉公方を補佐する役職)は、上杉氏という氏族がずっと担当していた

 

  ※鎌倉府は、本来の幕府と同じような権力があった

   →そのため、京都の幕府と何度がぶつかることがあった

 

 

ポイント

・室町幕府の概要を押さえる

・室町幕府の仕組みを押さえる

・室町幕府の軍事についてを押さえる

・室町幕府の財政についてを押さえる

・室町幕府の地方の支配についてを押さえる

 

このあたりが今回のポイントです

 

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