室町時代の文化について① -室町文化の概要・南北朝文化-
室町時代の文化について、北山文化と東山文化を中心に考えてみます
・室町時代の文化の概要について
・まず、南北朝の動乱の時に、南北朝文化という文化が出てきた
・その後、足利義満の時に、北山文化という文化が出てきた
・さらにその後、足利義政の時に、東山文化という文化が出てきた
・室町時代の文化の特徴について
・幕府が京都に設置されたこと、東アジアの国々と積極的に
交流をしていたことなどが影響して、様々な文化が混ざるようになった
※例:幕府の武家の文化と、朝廷の公家の文化の交流
日本の伝統的な文化と、海外からの新しい大陸文化との交流
中央の文化と、地方の文化との交流 etc
・惣村や都市の人々が文化に入ってくるようになった
・この時代には、能、狂言、生花、茶の湯などの文化が出てきた
※このような文化は、武家なのか、庶民なのか、などが関係なく触れてきた
・南北朝文化について
・南北朝文化の特徴について
→南北朝時代は動乱があったので、そのような時代を背景とした
歴史書や軍事物語などが作られた
・南北朝時代の歴史書について
→代表的なものに、「増鏡」、「神皇正統記」、「梅松論」などがある
※・「増鏡」・・源平の争乱より後の歴史を、公家の視点から書いた歴史書のこと
・「神皇正統記」・・伊勢神道の理論を使って、皇位を継承することについて
北畠親房という人が南朝の視点から書いた歴史書のこと
・「梅松論」・・足利氏が政権を得るまでの流れを、
武家の視点から書いた歴史書のこと
・南北朝時代の軍記物語について
→代表的なものに、「太平記」などがある
※「太平記」・・南北朝の動乱の全体の様子を書いた軍記物語のこと
・南北朝文化で流行った文化について
→代表的なものに、連歌、能楽、茶寄合、闘茶などがある
※・連歌・・短歌の上の句と下の句を、それぞれについて何人かで作って読む
というスタイルのこと
・能楽・・能や狂言を組み合わせた言葉
・茶寄合・・茶を趣味とする人達が集まる会合のこと
・闘茶・・茶寄合の時に、お茶の種類や産地などを判別する勝負のこと
※南北朝文化はなぜ生まれたのか
・南北朝文化は、南北朝時代の時に活躍した武士達によるところが
大きいと言われている
→この時に活躍した武士は、新しいもの好きという性格の人が多かったため、
新しい文化を取り入れていこうとしていた
=そのため、当時の武士は派手や贅沢などを意味する、
「バサラ」という名前で呼ばれていた
ポイント
・室町文化の概要を押さえる
・南北朝文化を押さえる
このあたりが今回のポイントです