江戸時代の三都について
江戸時代の三都について考えてみます
・三都について
※当時は、農業を始めとした様々な産業が発達したことによって、都市を中心に
全国レベルでの商品の流通の市場が作られた
=この市場を全国市場という
→全国市場の中でも、重要な地域だった三都(江戸、大坂、京都)は、
17世紀の中ごろまでに、特に有名な大都市になった
・江戸について
・江戸は、将軍がいたこともあり、「将軍のお膝元」と呼ばれた
・幕府に関する様々な施設や、全国の大名の屋敷(藩邸と言う)が置かれた
・旗本と御家人の屋敷が江戸に集まり、旗本と御家人の家臣や武士に奉公する人達など、
様々な武家が住んでいた
・町人地に、約1700の町が集まり、様々な種類の商人や職人、日用(日雇)なども
集まった
→上のような動きによって、江戸が日本最大の消費都市になったと言われている
・大坂について
・大坂は、西日本を中心に全国の物資が集まり、消費地へ送り出す地域だったので、
「天下の台所」と呼ばれた
・多くの藩は、蔵屋敷を大坂に置いた
※蔵屋敷・・年貢や特産物(=蔵物という)などを保管する建物のこと
→蔵屋敷は、大坂を始め、江戸、長崎、大津などの、幕府の直轄領に置かれた
・大名は、年貢や特産物などの蔵物を、蔵元や掛屋と呼ばれる商人を使って
売ることで、貨幣を得ようとした
※蔵元・・蔵物の取引を担当した人のこと
掛屋・・代金などの出納を担当した人のこと
・全国の商人が大坂などに送る商品が、活発に取引されるようになり、
江戸を始めとして全国に出荷された
=この時、全国の商人が大坂などに送る商品を、納屋物という
・幕府は、大坂城代や大坂町奉行という役職を置くことで、大坂を始めとして
西日本をコントロールするための役職にした
・京都について
・京都には、昔から天皇家や公家があり、寺院の本寺や本山、神社などが
多く存在していた
・幕府は、朝廷の権力を使って全国の寺社や宗教をコントロールするために、
京都を重視した
・京都に呉服屋や両替商などの、大商人の本拠地が大量に設置された
・西陣織、京染、京焼など、高い技術を使った手工業が京都で発達していった
・幕府は、京都所司代や京都町奉行という役職を置いて、朝廷、公家、寺社との
関係を調節したり、畿内とその周りの支配を担当させたりした
ポイント
・三都の概要を押さえる
・江戸について押さえる
・大坂について押さえる
・京都について押さえる
このあたりが今回のポイントです
コメント
ありがとうございました。
三都に困っていたんです。