熱帯(A)について
高温多湿な熱帯(A)について考えてみます
・高温多湿な熱帯(A)について
・熱帯には、以下のような特徴がある
→・気温による四季の区別が、あまりはっきりしない
・日射が強く降水量が多いため、植物がよく茂る
・大量の降雨によって、土壌中の養分が流され、鉄分などが多く残る
赤色土(ラトソル)となり、肥沃度が低い
※乾燥が強くなると、森林が育てられなくなるため、乾季の有無や強さ、
期間によって気候区を分ける
・熱帯雨林気候区(Af Am)について
・熱帯雨林気候区は、一年を通じて降水量が多く、気温が高い気候区になる
→中でも、自然状態では、一面が熱帯雨林と呼ばれる森林におおわれている
※熱帯雨林は、南米ではセルバ、東南アジアでは二次林を合わせて
ジャングルとよぶことがある
・熱帯雨林は、多種類の常緑広葉樹からなる密林で、高さの異なる木が層になっている
※これらの木には、つる植物なども多く、地面には直射日光がほとんど届かない
・熱帯雨林気候区は、雨が一年を通じて多い赤道周辺に分布する
・インドシナ半島などの季節風(モンスーン)の影響が強い地域では、弱い乾季のある
熱帯雨林気候区(熱帯モンスーン気候区 Am)が見られる
※熱帯モンスーン気候区では、乾季に落葉する落葉樹が増えるが、
年降水量は熱帯雨林気候区より多い地域もある
・熱帯雨林では、今までは狩猟採集や自給的な焼畑農業が行なわれてきた
→しかし、1970年代以降、アフリカや東南アジアなどで
カカオ、天然ゴム、油やしなどの商品作物の栽培や、稲作などを行う地域が増え、
熱帯雨林の伐採が進んでいる
・サバナ気候区(Aw)について
・サバナ気候区は、季節的な降水量の差が大きい
・サバナ気候区は、夏と冬で分かれる
→・夏は赤道低圧帯の影響で雨が多い雨季になる気候区となる
・冬は亜熱帯高圧帯の影響で雨がほとんど降らない乾季になる気候区となる
※乾季は、草が枯れ、木もほとんどが落葉する
・草原のなかに樹林が点在し、大型動物も多い
※草原は、アフリカではサバナ、南アメリカのオリノコ川流域ではリャノ、
ブラジル高原ではカンポと呼ばれる
・サバナ気候区は、熱帯雨林気候区の周辺に分布する
・アジアでは、熱帯モンスーン気候区とともに、重要な稲作地帯だとされている
・南アメリカでは、牧場や鉱産資源の開発が進んでいる
・アフリカでは、さとうきび、綿花、コーヒーなどの灌漑耕地が拡大して
人口増加が目立っている
ポイント
・熱帯(A)の概要についておさえる
・熱帯雨林気候区(Af Am)についておさえる
・サバナ気候区(Aw)についておさえる
このあたりが今回のポイントです