社会主義の展開と各国の動きについて -社会主義はどのように考えられていったのか-

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投稿者:       投稿日時:2013/11/15 16:54      
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社会主義の展開について考えてみます

 

 

 

※社会主義が様々な形になっていくまでの背景について

 ・19世紀後半に、社会主義は世界的に広まっていった

 ・一方で、資本主義が新しくなっていき、資本主義の中でも「帝国主義」が展開されていった

  ※帝国主義・・各国が市場を得るために、植民地を取る争いをする、という動きのこと

 ・労働運動が活発になり、言論の自由や選挙権の拡大など、

  労働者の環境が少しずつ変わるようになっていった

 

  →このような状況で、社会主義が様々な形になっていった

 

 

 

・イギリスの社会主義

 →代表的な人達として、ウェッブ夫妻やバーナード=ショウなどが挙げられる

 

 ・ウェッブ夫妻やバーナード=ショウについて

 

  ・ウェッブ夫妻が中心となり、バーナード=ショウがサポートする形で、

   フェビアン協会というものが作られた

  

   →フェビアン協会は、功利主義の影響を受け、利潤の再分配、福祉の充実、

    重要な産業の国有化などを行って

    資本主義の良くない部分を少しずつ改善していこうとした

 

   ※フェビアン協会は、マルクスの革命の理論に対して、

    知識のある人による指導を受けつつ、議会を使って平和に社会を変えていく、

    という考え方の立場に立った

 

 →このような、フェビアン協会のような考え方をフェビアニズムと言い、

  イギリスの労働党に受け継がれていった

 

 

 

・ドイツの社会主義について

 →代表的な人にベルンシュタインという人がいる

 

 ・ベルンシュタインは、マルクス主義を発展させていくためには、

  マルクスの考え方を修正していくべきだと考えた

  =このような考え方を修正マルクス主義という

 

 ・ベルンシュタインは、政治の仕組みが民主的になり、労働者の地位が上がった国では、

  突然の革命ではなく、労働者階級の人達が議会で多くを得ることで、

  着実に社会主義へと向かっていくのが良いと考えた

 

 →このような、ベルンシュタインの考え方は、ドイツ社会民主党に受け継がれていった

 

 

 

・ロシアの社会主義について

 →代表的な人に、レーニンとゴルバチョフという人がいる

 

 ・レーニンについて

  ・レーニンは、資本主義の社会でどれだけ民主化が進んでも階級による対立が

   無くならなければ、社会主義になることは無理だと考えた

   →そこでレーニンは、労働者階級の代表だった共産党に独裁をさせることによって

    社会主義にしていこうとした

 

 ・ゴルバチョフについて

  ・ゴルバチョフは、自分を中心に1985年にペレストロイカを行った

   →しかし、ペレストロイカは、結果的に社会主義体制を

    根本から崩すことになってしまった

    ※ペレストロイカ・・ゴルバチョフを中心にして行われた社会主義の立て直しのこと

 

 =結果的に、1989年から91年にかけて、東欧とソ連の社会主義体制が終了した

 

 

 

・中国の社会主義について

 →代表的な人に孫文と毛沢東という人がいる

 

 ・孫文は三民主義を提唱し、「革命、いまだ成らず」という言葉を残して亡くなった

  →その後、毛沢東が革命運動の中心になり、毛沢東の指導によって

   1949年に中華人民共和国が作られ、中国が独自の社会主義へと向かって行った

  

  ※三民主義・・民族主義(民族の自覚を高めること)、民権主義(人民主権にすること)、

         民生主義(人々の生活を向上させるために社会主義的な政策を行うこと)の

         3つをまとめた呼び方のこと

 

 

 

ポイント

・ウェッブ夫妻とバーナード=ショウらによって、フェビアン協会が作られ、

 少しずつ社会主義にしようと考えた

 →この考え方は、イギリスの労働党に受け継がれた

・ベルンシュタインは、修正マルクス主義を提唱し、革新的ではなく、

 着実に社会主義へ向かっていくべきだと考えた

 →この考え方は、ドイツ社会民主党に受け継がれた

・レーニンは、階級の対立が無くなれば資本主義から社会主義になると考えた

 →そこで、労働者階級の共産党に独裁をさせた

・ゴルバチョフらは、ペレストロイカを行ったが、社会主義を崩すまでのものになってしまった

・孫文が三民主義を提唱し、その後毛沢東が革命運動の中心になって、中華人民共和国を作った

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