国際連合とEUについて -国際連合と地域の統合を深く考える-

閲覧数:3,073
投稿者:       投稿日時:2013/11/16 02:46      
(まだ評価されていません。)
コメント数: 0       お気に入り登録数:3

LINEで送る
Pocket

国際連合を深く掘り下げて考えてみます

 

 

・国際連合と平和や安全の維持との関係について

 

 ・国際連合が使っている国連憲章では、国連軍(UNF)という軍隊を使って、

  戦争を仕掛けた国の対処などをすることができるというルールがある

  →しかし、大きな国どうしで意見が割れてまとまらないので、

   国連憲章に書いてあるスタイルで国連軍が設置されたとは一度もない

   ※国連軍は、安全保障理事会と国際連合の加盟国との間で結ばれる特別協定という

    協定によって作られる

 

 →そこで、国連軍の代わりになるものとして、国連平和維持活動(PKO)という活動が

  行われるようになった

  ※PKOは、紛争を止めたり、再び紛争が起きないようにしたりする、

   などといった目的があり、目的のために、国連に加盟している国が

   自分から人を提供して、提供された人達の編成を国連が考えて

   それぞれの地域に派遣する、という仕組みを使っている

 

 

  ・PKOで作られる組織と役割

   ・国連平和維持軍(PKF)・・紛争をしている人達の間に入って、

                  紛争が大きくなることを防ぐ

   ・停戦監視団・・お互いが確実に停戦を認めるところを監視する

   ・選挙監視団・・紛争が終わった後に行われる選挙が不正なく行われているかを監視する

    ※これらを派遣する時は、紛争をしている人達の両方から許可を得ないと

     派遣することが出来ない

     また、どちらか一方に参加してもう一方を攻撃する、というように、

     派遣がどちらか一方の味方になることはダメだと言われている

 

 

  ・PKOの様々な試み

   ※なぜPKOが様々な試みをするようになったのか

    →冷戦が終わった後、民族紛争など、同じ国の国民同士での

     紛争(内戦型紛争)が増えて、それに対応するため

 

   ・PKOの試み

   →・第二世代PKO・・国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)という

              組織のように、国内の政治の問題に深く関わるようになっていった

    ・第三世代PKO・・平和にさせるための軍隊を中心にして武力を使うことで、

              強制的に平和を目指した

     ※第三世代は多くの犠牲者を出して、成功ではないと言われている

 

 

 

 ・今日の考え方

 

  ・「人道的介入」という考え方が言われているが、

   効果があまり出ていないとも言われている

  ・最近では、軍事を使わない上での「平和構築」が良いのではないか、

   という考えがある

 

   ※・人道的介入・・国民が極端に人権を侵害されたり、弱い立場の人達が

            苦しめられていたりしていて、そのような侵害や迫害を

            政府がやっていたり、解決できない場合は

            他の国や国際機構が内政不干渉の原則を無視して、

            軍事的な介入を行うこと

    ・内政不干渉の原則・・国の政治は、その国が独自に行うべきで、

               他の国が政治の邪魔をしてはいけないという原則のこと

    ・平和構築・・国内での国民同士の紛争の後などに、その地域の経済の復活や成長、

           法律の整備や作成、紛争をした人達の仲直りを促すことなどを通して、

           紛争が再び起きないようにする、という国連などの動きのこと

 

  ・国連の活動以外で、多国籍軍が地域紛争を止めに行くことが増えている

   ※多国籍軍・・国連の安全保障理事会で許可が出た時に、

          加盟国どうしの人々によって作られた軍隊のこと

    →多国籍軍は、実際に湾岸戦争で活躍したことがある

 

 

 

 

・国際連合の問題点

 

 ・国連は、様々な問題に対応しきれていないと言われている

  →そこで、国連では作業部会というものが作られ、国連改革ということが

   考えられるようになった

 

  ・国連改革の内容

   ・常任理事国の数を考え直すなど、安全保障理事会の仕組みを組み立て直す

   ・アメリカなどの分担金(必要な経費の一部を負担するお金)の滞納が原因の

    財政の問題の対応をする

   ・PKO活動の仕組みを考え直す

   ・経済社会の分野の機構を変えていく など

  

 ・最近では、国連の基本原則の多国間主義というものが改めて考えられるようになった

  ※多国間主義・・多くの国々が納得した形で、国際社会の平和や安全を

          維持しようとする考え方のこと

  ・なぜ多国間主義が考えられるようになったのか

   →国連の支持が無いまま、アメリカとイギリスがイラク戦争を始めたから

    ※しかし、国連は紛争解決なども含めて、必要なものだという考えの人もいる

 

 

 

 

・地域の統合の流れについて -EUという地域の組織化- 

   

 ・地域の統合(地域が合わさって一つになること)をすることで、安全保障を行ったり、

  経済の成長を目指す動きがある

  →その代表にヨーロッパ連合(EU)がある

 

 ・EUについて

  ・EUに加盟している国どうしの間では、国境を越えて様々な交流を行いながら、

   EUが共通で、海外との交流や安全保障、社会の方向や方針などを行っている

   →そのため、EUは軍事を使わずにEUの中での安全保障を行うことが出来ている

 

  ・最近では、EUの加盟国が自分の国の権利や利益を捨ててでもEUの中での協力が

   行われるように努力されている

   →そのため、主権国家そのものを考え直すような国際政治のスタイルが

    提唱されていると言われている

   ※ただし、EU憲法(欧州憲法)を作られることまではなかった

 

  

 ・EU以外の地域統合の動きについて

 

  ・東アジア・・東南アジア諸国連合(ASEAN)に、日本、韓国、中国の

         3カ国を加えたASEAN+3という統合による

         「東アジア共同体」という考えがある

 

  ・その他の地域については、少しずつではあるが地域での経済協力の組織化が

   進んでいるものがあると言われている

   例-・アジア太平洋経済協力会議(APEC)

     ・南米南部共同市場(メルスコール)

     ・北大西洋条約機構(NAFTA) など

   →これらの中には、ASEAN地域フォーラムのように、

    安全保障の協力を中心として統合するものもある

 

 

ポイント

・国連、特にPKOや今日の考え方を押さえる

・国連の問題点を押さえる

・EUを始めとした地域の統合の状況や、どのようなものがあるかなど、

 地域統合を様々な面から押さえる

 

閲覧数:3,073
LINEで送る
Pocket


(この記事はまだ評価されていません)
Loading ... Loading ...
投稿者:
投稿日時2013/11/16 02:46

コメント数: 0
お気に入り登録数:3



コメントを残す