国際政治の動きについて② -冷戦の終わりと第三世界について-
国際政治の動きについて、冷戦の終わりと第三世界について考えてみます
・1970年代から1980年代の動きについて
・1979年にソ連がアフガニスタンに侵略して攻撃を始めたことで、
アメリカとソ連との関係が再び悪くなった
→そこで、アメリカはソ連を「悪の帝国」と呼んで、核を増やすなど、強気な態度を取った
=これを、「新冷戦」と呼ぶ
・1980年代後半に、ソ連でゴルバチョフという人が政権を取って、民主化などの改革や、
西側と仲良くなることを目指して、「新思考外交」という考えを進めていった
→その結果・・
・アメリカとソ連との緊張は再び緩和されて、アメリカとソ連との首脳会談が復活した
・1987年に、中距離核戦力(IMF)全廃条約が結ばれたりして、アメリカとソ連は
和解の方向に向かって行った
・1989年12月に、マルタ会談という会談で、アメリカとソ連の首相が、
冷戦の終結(冷戦の終わり)を認め合った
・冷戦が終わったことによる各地の動き
・ドイツ
→1989年11月にベルリンの壁が崩壊して、その翌年にドイツが昔のように統一された
・東欧諸国
→次々と社会主義政権が潰れ、ワルシャワ条約機構が無くなった
・ソ連
→1991年の終わりころに、ソ連が無くなって、独立国家共同体(CIS)が作られた
・南北朝鮮(韓国と北朝鮮)
→1991年に両方の国が同時に参加した
・1995年にCSCEが生まれ変わって、欧州安保協力機構(OSCE)として
冷戦後が安定することに貢献している
※しかし、中国と台湾との対立や南北朝鮮が分かれているという状況は解決していない
・第三世界の形成
・第二次世界大戦後に、アジアやアフリカの植民地が、次々に独立していった
→独立をした国々は、1955年にアジア・アフリカ会議(バンドン会議)
という会議を開いて、平和10原則という原則を発表した
※平和10原則で、人種差別をしないことや、他国の政治に関わらないこと、
紛争を平和的に解決することを主張した上で、
独立をした国々の間での連帯感を促した
※1960年に、アフリカで17の国が新しく独立をしたので、
アフリカの年と言われた
※1960年に、国連の総会で、植民地独立付与宣言というものが選ばれた
・独立をした国々(第三世界)は、東西のどちらかに組み込まれるということは少なかった
→そのため、インドみたいに、冷戦の対立を緩和させる非同盟中立の
立場を取る国が多かった
※そこで、1961年にベオグラードで、第一回非同盟諸国首脳会議という会議を開いて
国際的影響力が大きくなることを目指した
ポイント
・1970年代から1980年代の動き、特にゴルバチョフ以降の協調の部分を押さえる
・冷戦が終結した後の各地の動きを押さえる
・第三世界が作られる過程と、その後の動きを押さえる
このあたりが今回のポイントです