経済の自由化とグローバル化について -マネタリズム-
経済の自由化とグローバル化について考えてみます
・混合経済と経済の自由化について
・混合経済について
・20世紀以降の資本主義は19世紀の資本主義と違うと言われている
=現代の修正資本主義は混合経済と言われている
※混合経済・・政府の経済活動と民間の経済活動が混合している経済のこと
→このような経済には、社会保障の充実や完全雇用の達成など、
福祉国家を作るという考えが含まれている
・経済の自由化について
・経済の自由化とは・・政府が様々な規制を緩和したり、国営企業を民営化したり、
福祉のための支出を減らしたりすることで、
小さな政府を目指すこと
・1980年代のアメリカ、イギリス、日本などで起きた財政危機の原因は、
政府の経済活動が増えた(大きな政府になった)からだと考えられていた
→そこで、経済の自由化が考えられるようになり、
フリードマンという人のマネタリズムという考え方が出てくるようになった
※マネタリズム・・ケインズのような考え方に反対して、
自由な市場に経済を任せるという考え方のこと
→そのため、政府はお金の量の増やす率を
一定にとどめるべきだと考えた
・経済のグローバル化という動きについて
・経済がグローバル化になったスタート
→1970年あたりから、多国籍企業(いくつかの国に会社を置いて、
経営を行う企業)が増えた
→この動きを始めとして、カネ、モノ、ヒトなども国境を越えて動くようになった
=このような動きを、経済のグローバル化という
・グローバル化の中心はアメリカなので、グローバル化は
アメリカナイゼーションとも言われている
※1980年代にアメリカは市場開放や技術革新などを行うことで、
不況と景気の変動を克服した
=そのため、ニュー・エコノミーとも言われる
・グローバル化はIT革命と一緒に進んでいる、と言われている
・グローバル化は、国境が段々と無くなっていくため、ボーダレス化とも言われている
→ボーダレス化のため、企業や政府は嫌でもグローバル・スタンダードに
従わなければいけなくなる
※・グローバル化・・地球全体の経済が一体化していくこと
・グローバル・スタンダード・・一体化した経済を支えるための
ルールや基準、法律などのこと
・情報や通信の分野では、「一人勝ち」の傾向が見られるようになったと言われている
※「一人勝ち」・・一つの企業がシェアの大半を占めてしまうこと