職業選択と社会参加について -職業とボランティア-
職業の選択と社会参加について考えてみます
・職業の果たす役割について
・職業には、以下のような役割がある
→・職業は社会を維持する
・職業を通じて、社会での分業の一端を担っている
・職業を通じて、社会的に貢献することができる
・職業を行うことで、創造(新しいものを作りだすこと)の喜びを感じることができる
・職業によって、人間としての成長をすることができる
・職業によって、自分の人生の意味を見つけることができる
・働く人々に生きがいと自己実現の感動を与える可能性がある
・職業選択について
・「職業を選ぶこと=自分の人生を選ぶこと」だと言われている
→そのため、職業については、以下のような計画や手順が必要だと言われている
①自分の欲求や願望をはっきりさせて、自分にどんな特性があるかを考える
②職業の選択肢を考えて、情報を出来るだけたくさん集める
③考えられる選択肢について検討して、意思決定をする
④目標に到達するための方法を計画して、就職活動をする
・職業と若者との関係とその現状について
・現代は、不況が理由となって就職難となっている
・現代の若者の中には、就職の意思決定を先延ばしにしたり、
十分に考えないで就職を決める人が増えてきている
※なぜ若者の中に、先延ばしにしたり、十分に考えないで就職を決める人がいることが
問題なのか
→職場に適応しない、離職や転職が増える、短期間に離職や転職を繰り返
すなどのことが起こりやすいので、若者の技能や能力の開発が出来ないで、
十分なキャリアを作ることが出来ないという問題がある
・男女共同参画社会について
・職業の選択や社会参加、様々な社会的活動の時に、
男女が平等な機会と条件を与えられるべきだと考えられている
→現実的には、男女の性別的役割分担がある
※性別的役割分担・・「男は仕事、女は家事」というように、
仕事と家事を性別によって分担すること
→そこで、男女の平等のことを考えて、1999年に「男女共同参画社会基本法」という
法律が出来た
※男女共同参画社会基本法・・性差別を無くして、様々な制度を整備するための
社会を作るための基本的な法律のこと
→男女共同参画社会に向かうためには、法律で保障するだけではなく、
クオータ制などの「積極的参画促進策(ポジティブ-アクション)」を
取り入れることが必要だと言われている
※・クオータ制(割当制)・・職場などでの女性の比率を一定にすることを保障して
それを一定期間内に達成すること
・ポジティブ-アクション・・差別になるような扱いを積極的に無くしていくための
特別な措置のこと
→アメリカでは、アファーマティブ-アクションと言われている
・社会参加とボランティアについて
・職業とは違う形での社会参加の方法の一つに、ボランティア活動というものがある
→最近では、企業や労働組合などが協力して、
ボランティアのための休みを取ることを制度化する動きが見られるようになった
=緊急の時だけではなく、普段からボランティアが出来るような環境が
少しづつ作られてきている
※ボランティア活動・・自発性、無償性、連帯性、先駆性の4つを基本とする活動のこと
ポイント
・職業の意味を考えてみる
・職業選択について考えてみる
・男女共同参画社会について考えてみる
・社会参加とボランティアについて考えてみる