日本の経済の歴史について② -高度成長と石油危機-
日本経済の歴史について、高度成長と石油危機の部分から考えてみます
・高度経済成長について
・高度成長・・日本は1950年代の半ばから、高度経済成長という急速な経済成長が起きた
※特に、1955年から1973年の石油危機までは、平均10%前後の成長をして、
この期間にGNPが約6倍になった
→高度経済成長については、1956年度の「経済白書」というもので、
「もはや戦後ではない」と宣言されたことから、確認された
・高度経済成長を引き起こしたポイントは何だったのか
→高度成長のポイントは、間接的なものと直接的なものがあったと言われている
・間接的な要因
・戦後から政治や経済の制度を改革していった
・安くて質の高い労働力が多かった
・日本国民の貯蓄の意識が高かった
(日本の国民は、世界と比べても、所得の中から貯金をする割合が高い)
・IMF-GATT体制という体制の中で、自由貿易が行われた
・世界全体も景気が良かった
・原油の価格が安定していた
→国際という面での経済の状態が良かった
・直接的な要因
・企業が設備への投資を大量に行っていた
・産業ごとに、様々な利益を狙うようになっていった etc
・1970年代の日本経済について
→1970年代から、日本の成長の勢いが弱まってきた
=勢いが弱まるきっかけになった出来事として、
1971年8月のニクソンショックという出来事がある
※ニクソンショック(ドルショック)・・アメリカが金とドルの交換を停止する
という出来事のこと
→ニクソンショックによって、1ドル=360円から、
1ドル=308円に切り上げられた(円高になった)
・決定的に高度経済成長を止めた原因は、
1973年の石油危機(第一次石油危機)だった
→1973年に第四次中東戦争という戦争が発生し、
その時にOPEC(石油輸出国機構)というところが石油の値段を約4倍に引き上げた
※石油危機の影響で、日本はスタグフレーションとなった
・スタグフレーション・・不況と物価上昇が同時に起きること
※第一次石油危機が原因で、1974年に日本は、戦後初めてのマイナス成長となった
・マイナス成長・・実質GDPが前年度の実質GDPを下回ること
→1979年にも石油危機(第二次石油危機)が起き、
1980年代前半までの年平均成長率は4.1%になった
・さらに、日本政府は経済成長のために産業を優先したので、
この動きが公害問題、都市問題などを引き起こした
※都市問題・・地域が都市化することによって発生する問題のこと (環境の破壊など)