心理学の歴史② ー精神分析学~人間性心理学ー
〇精神分析学
・創始者-フロイト
・ポイント・・無意識、人格、リビドー
・無意識・・意識しないで個人の行動が決定される内面の過程のこと
・人格
→イド(エス)、自我、超自我の3層という構造になっている
イド・・快楽に従う(欲望の根本)
自我・・現実に従う(外と心をつなぐ)
超自我・・罪悪感を生み出す(自我によって得られた良心や道徳を内在化)
・リビドー
→人が欲求に対する行動を行うために必要な心のエネルギーのこと
(食べたい、恋をしたいなどの欲望を満たすために必要なエネルギーのこと
このエネルギーがプラスに進むと才能の開花、マイナスに進むと犯罪
などの可能性が考えられる)
・精神分析学からの派閥
→・ユング・・分析心理学を作った(集合的無意識、タイプ論など)
・アドラー・・個人心理学を作った(劣等感に着目)
〇ゲシュタルト心理学
・創始者・・ウェルトハイマー
※ゲシュタルトとは・・要素(部分)だけで捉えない、全体的な構造のこと
・特徴・・ゲシュタルト心理学以前スタンスを否定
※以前の心理学・・要素主義
・代表的なゲシュタルト心理学者
→・コフカ・・ゲシュタルト心理学の体系化、「ゲシュタルト心理学の原理」の出版
・ケーラー・・洞察説の提唱、心理物理同型説の提唱
〇行動主義心理学
・創始者-ワトソン
・特徴-「意識」ではなく、「行動」を観察の対象にした
※理由・・意識は客観的な観察が出来ないが、行動は客観的な観察が出来るから
・理論-S-R理論
※S-R理論とは・・「行動=刺激+反応」であるという理論のこと
※刺激・・stimulus
反応・・response
・行動主義心理学の派生・・新行動主義心理学
・代表者・・ハル、トールマン、スキナーなど
※彼らは、新行動主義に対して、ワトソンの心理学を古典的行動主義と位置付けた
・理論-S-O-R理論
※S-O-R理論とは・・「行動=刺激(+主体)+反応」であるという理論のこと
※主体・・organism
刺激と反応をつなぐ何かがあるという考え
〇認知心理学
・歴史・・1950年代に登場
・背景・・行動主義に限界が感じられるようになった
※どういうことか・・行動主義だと、言語や創造性など、レベルの高い心の働きを
説明することが難しくなってきてしまった
・特徴・・人間を情報処理システムとして捉える
〇人間性心理学
・創始者-マズロー
・特徴-・人間を一人ひとり独自の存在であると考える
・人間は自己実現を目指す存在であると考える
・実践例-エンカウンター・グループ
・代表者-ロジャーズ(クライエント中心療法を作った)
※流れ
実験心理学 → 精神分析学 → ゲシュタルト心理学 → 行動主義心理学
→ 認知心理学 → 人間性心理学
流れのみを記載しています