発達の過程
・発達の過程は、大きく7種類に分けられる
※発達の7種類
新生児期 → 乳児期 → 幼児期 → 児童期 → 青年期
→ 成人期 → 老年期
・新生児期(誕生~生後1ヶ月)
特徴・・生後1日-視覚の刺激に反応する
生後2日-動く物を目で追うこと(追視)が出来るようになる
原始反射が見られる
※原始反射の種類
・及啜反射:口に入ったものに吸い付こうとする
・モロー反射:乳児を急に落下させたり、大きな音や強い光を当てたりすると、
両手両足を外側にのばしてから抱きつくような体勢をとる
※モローという人が報告した
・バビンスキー反射:足の裏のかかとからつま先に触れると、足の指を扇状に広げる
※この反射は、生後11カ月くらいまで残る
※原始反射は、生後4~5か月で無くなる
・乳児期(生後1ヶ月~1歳/1歳半)
特徴・・生後1年で体重が3倍、身長が1.5倍になる
母性、愛着、パターンの認識、喃語など
・母性・・ボウルビィという人が、乳児期の乳児と養育者との関係が、
その人の人格形成に影響を与えることを報告した
※乳児と養育者との関係が足りない状態を母性剥奪という
・愛着・・乳児期は、自分で外界に対して行動を起こすようになる
→この時の、養育者との関係で愛着関係が作られる
・パターンの認識・・ファンツという人が、選好注視法という方法で
乳児が単純なパターンよりも複雑なパターンをを好むことを報告
・喃語・・乳児期は、子音+母音で繰り返される音声を使うようになる
・幼児期(1歳/1歳半~6歳)
特徴・・運動能力の向上、歩行や言語の獲得、第一次反抗期、心の理論 など
・第一次反抗期・・1~3歳ころに、親に激しい抵抗をする
※第一次反抗期は、自分が他の人と違うことに気付くことが
背景になっていて、認知機能が著しく向上している
・心の理論
→・心の理論とは・・他の人の心の状態について想像したり、
推測したりする能力のこと
※心の理論は、サリーとアンの課題というものを使って測定される
※心の理論は、自閉症にも大きくかかわってくる
・児童期(6/7歳~11/12歳)
特徴-・一日の多くを学校で過ごす、ということになる
・ギャングエイジ(遊びを中心とする集団)が見られる
※ギャングエイジは、・閉鎖性が高く
・グループ以外の仲間はグループに入れない
・9歳の壁が見られる
※9歳の壁・・学校での学習内容を理解できない子どもが急増すること
→理由:小学校3年生からの学習内容の高度化
認識の発達の一時的な低下
・青年期(思春期)-成人になるための準備期間
特徴-・第二次性徴期
・第二次反抗期(心理的離乳が背景)
・心理的離乳・・子ども自身が親とは違う価値観を持っていることに気付くこと
ホリングワースという人が提唱した
・アイデンティティの獲得に懸命になる
・成人期
特徴-自分で生計をたて、家庭を築く時期
一方で、それに伴う現実的な不安や葛藤に悩まされる時期
・老年期
特徴-人生を締めくくる時期
※「死」をどう考えるか、ということに対しても重要な時期