愛着理論
愛着とは・・乳幼児と特定の人間との状緒的な結びつきのこと
※愛着は、ボウルビィという人が、アタッチメントという言葉で報告した
愛着行動を観察するための方法の1つ
→エインスワースという人達によって開発された、ストレンジ・シチュエーション法
※ストレンジ・シチュエーション法とは
→母親を乳児から離し、再会させたときの乳児の反応が3種類に分けられた
・回避群・・母親からの働きかけを避ける
・安定群・・母親から離れることに悲しみ、再会することを歓迎する
・アンビバレント群・・母親と離れる不安が強く、再会した後に反抗的な態度を見せる
愛着形成に関する理論・・1つに刻印づけがある
※刻印づけについて
・刻印づけとは・・離巣性の鳥類のヒナが、生後に最初に見た動くものの後を追う現象のこと
・刻印づけは、ローレンツという人が報告した
・刻印づけは、敏感期(臨界期)と呼ばれる孵化後の感受性の高い時期だけ成立する
愛着の動因・・証明する実験に、ハーロウという人の代理母の実験がある
※ハーロウの実験
・生後のアカゲザルに、針金で作られた母親模型と、針金の上から布を巻いた母親模型(代理母模型)の2体を見せたところ、代理母との接触時間が長いという結果が得られた
→愛着は生理的欲求以外の要因によっても引き起こされる可能性が示された
※その他
・愛着に関する話題で有名なものに、サイモンズという人の理論がある
・サイモンズは、「支配-服従」と「拒否-保護」という2つの軸によって、
「かまいすぎ型」「残忍型」「甘やかし型」「無視型」の4つの型に分けた
・日本では、サイモンズの養育態度の分類に基づいた親子関係診断テストが公刊されている