社会は法が支配しているのか
社会は法が支配しているという考え方があるので、
ちょっと調べてみました。
一般的に、法が国を絶対的に支配することを、法の支配と言います
(反対を人の支配といいます。)
法の支配のスタートは、イギリスのマグナカルタです
(マグナカルタは、法の支配といいながら、身分制でした)
→マグナカルタをきっかけに、法の支配から抜け出す考えが出てきました
=そのときに出た考え方が、絶対王政です
※絶対王政・・王が国を絶対的に支配すること
絶対王政は、2種類ありました。
①ボーダンという人の主権論=王権神授説
②エドワード・コークという人のコモン・ロー+法の支配
=神と法の下に王は立つという考え方
→このように、法の支配について様々な考え方があったので、
法の支配でもめました
=その代表的なのが、ピューリタン革命や清教徒革命でした
※結局、「法の支配」は権利章典で確認されています
ただし、法の支配は時代が進むにつれて性格が違いました
〇昔・・特権論
→伝統や歴史を土台に、一部の人だけが権利を持つ
(法の支配は、身分制度とセットという考え方)
〇その後・・人権論
→人間は生まれながらに自由かつ平等で、様々な自然権がある
(法の支配は、基本的人権とセットという考え方)
※その後の人権論は、バージニア権利章典、アメリカ独立宣言、フランス革命の人権宣言などが影響を受けています
ちなみにですが、法の支配について、権力をコントロールするという考え方もあります。
代表的な人を2人紹介しておきます。
・ロック
→権力は立法、執行、同盟に分けるべき ※ただし、立法優先
・モンテスキュー
→三権分立にすべき(立法、司法、行政)
※三権分立+人民主義が土台となっているもの
=アメリカ合衆国憲法(1787年)
法の支配について考えてみましたが、
実際は誰が社会を支配するのがいいのでしょうか?
神、王、法、国民、その他いろいろですが、
難しいところです。