政治の仕組みの歴史と政党の種類
政治には様々な仕組みがあります。
複雑で難しいので、どこから見るかでいろいろと変わってくる
ということがあります。
そこで、歴史の視点から政治の仕組みを考えてみました
政治の仕組みの歴史
近代:間接民主制の誕生
※間接民主制・・人々が代表者を選び、代表者を通して政治を行う制度のこと
※間接民主制は、代表民主制ともいわれる
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19世紀:制限選挙制
※制限選挙制・・財産、性別などで選挙権を制限する制度
※制限選挙制の反対は普通選挙制ともいわれる
※イギリスでは、制限選挙に対してチャーティスト運動が起きている
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第一次大戦後:男子普通選挙制+大衆民主主義
※大衆民主主義・・普通選挙制を基礎とする民主主義
※大衆民主主義が進むと、以下のようなことが起こるかもしれない
→選挙には人々が参加できるので、政治面での要求(選挙権の拡大など)よりも福祉国家や経済的格差是正などを人々が求めるようになるかもしれない
=すると、行政の力が強くなる、政治が人々の生活にまで入ってくるようになるかもしれない
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第二次大戦前:ファシズム
※ファシズム・・一般的には、全体主義などと呼ばれ、独裁的な政治体制だと考えられる
※ただし、ファシズムの定義は非常にあいまいなので、別で検討します
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現在:複数政党制
※複数政党制・・政党が多くあり、それぞれが政権の獲得を目指している政治制度
※複数政党制は、多党制ともいわれる
歴史的な流れを見る限りだと、現在は複数政党制ということになります。
つまり、政党が非常に重要になると考えられます。
そこで、政党の種類を昔と今で考えてみました
〇昔・・名望家政党(議員政党)
政党の意義・・政党は、議会で活動するためのもの
現状・・一党制、二党制、多党制 + 党議拘束
※党議拘束・・自分の所属する党の意見に縛られること
〇今・・大衆政党(組織政党)
政党の意義・・多くの人々を抱えて活動するもの
現状・・本来は多数決だが、実際は利益集団によって影響
※利益集団・・ある利益や関心をもとに作られ、それらを代表する集団のこと
というように、政党は変わってきているという見方があります。
政治の仕組みは変化を続けていますが、
今後も変化の可能性は十分にあります。
政治を歴史や政党の視点から考えると、見えてくるものも違ってくるかもしれません。