地方という視点で見た東京論
日本の規制緩和
※高度成長~1980年代まで:様々な産業の保護のために規制
・1980年代~:市場主義(小さな政府)に向かう+(グローバル化)
※市場主義政策の目玉:民営化、規制緩和
・1990年代~:後半から急激に規制緩和とグローバル化が進む
東京の歴史
・東京の位置づけ・・首都、中枢都市、地方からの利益の吸収、経済の中枢機能、企業が集中、情報の発信地、世界都市への転換(1980年代)
※1980年代→大阪や名古屋も東京に従属化
・1990年代の位置づけ・・世界都市としての地位の低下
※理由:東京の「集積の不経済」、東京の産業構造の違い、外国為替市場の取引高の推移、アジア(NIESや新興国)での都市の急成長による東京の地位の低下
・2000年代以降の大都市圏の再生に向けた東京の取り組み
→大都市圏への投資配分を重点的に、都心回帰、創造都市への挑戦
※前提として、東京は国際的地位が低下して、東京が危機的状況であることをおさえる
創造都市(創造、独創性が育まれる社会)について
・創造都市の育成要件・・・知識や創造性を備える経済と社会の仕組みが必要
※3つの存在が必要:技術(大学や研究機関)、人材(起業家精神)、寛容性(受け入れる環境)
都市システムと地方中枢都市
・都市システム・・複数の都市を集合体(=システム)として把握する考え方のこと
※ヒト、モノ、カネがどの都市からどの都市へ流れるのかを知るのが大切
・1960~80年代の特徴
→三大都市圏以外の都市が成長(特に、地方中枢都市、県庁所在地の役割の増加)
→地銀が成長=支店経済として成長
→地方から地方中枢都市へ、地方中枢都市から首都圏へ人口が移動
・地方中枢都市の問題点
→支店経済の自律性の弱さ
→グローバル化により、地方中枢都市周辺の機能低下
※解決策・・産業基盤、地域資源、知識の活用