中世ヨーロッパの国々について② -スペイン・ポルトガル・イタリア・北欧-
中世のヨーロッパの国々について、スペイン・ポルトガル・イタリア・北欧をそれぞれ考えてみます
・スペインについて
・イベリア半島では、8世紀の初めにイスラーム教徒が西ゴート王国を滅ぼして
後ウマイヤ朝を作るということが起きた
→その後、北部のキリスト教徒は約800年の間、
国土回復運動(レコンキスタ)の戦いを続けた
=その結果、12世紀までにイベリア半島の北半分がキリスト教圏に入った
※回復された領土には、カスティリヤ、アラゴン、ポルトガルという3王国が建てられた
→その後、カスティリヤの王女であるイサベルという人と、
アラゴンの王子であるフェルナンドという人が結婚した
=その結果、カスティリャとアラゴンが1479年に統合され、
スペイン(イスパニア)王国が成立した
→イサベルとフェルナンドは、共同で統治を行い、
1492年にイスラーム勢力の最後の拠点であるグラナダを陥落させて、
国土統一を果たした
→さらに、国内の貴族の勢いをおさえ、海外にも積極的に出ていくようになった
・ポルトガルについて
・ポルトガルは、12世紀にカスティリャから独立した
→その後、15世紀の後半に国王のジョアン2世という人が
貴族の反乱をしずめて王権を強化した
※この時に、インド航路の開拓の援助なども行った
=結果的にポルトガルは、スペインと一緒に大航海時代が始まることになった
・イタリアについて
・イタリアは、ドイツと同様で、中世の末期に多くの国、諸侯、都市に分かれていた
・南部では、両方のシチリア王国がシチリア王国とナポリ王国に分裂するということが起きた
→中部には、教皇領があった
・北部では、ヴェネツィア、フィレンツェ、ジェノヴァ、ミラノなどの
都市共和国が分立していた
・ドイツがイタリア政策によって介入してくるということが起きた
→すると、様々な都市の内部では、教皇党(ゲルフ)と皇帝党(ギベリン)がお互いに争った
※この動きは、国内の統一をさらに困難なものにしたと言われている
・北欧について
・北ヨーロッパでは、14世紀の終わりにデンマークの女王のマルグレーテという人が出てきた
→マルグレーテは自分が中心になって、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの
北欧3国の間にカルマル同盟という同盟を結んだ
=結果的に、同君連合の王国が誕生して、一大勢力になった
※同君連合・・二つ以上の独立した国々が、1人の君主を中心にして連合していること
・バルト海の北東に住むウラル語系のフィン人という人達は、
13世紀にスウェーデンによって征服合併された
ポイント
・中世のスペインについておさえる
・中世のポルトガルについておさえる
・中世のイタリアについておさえる
・中世の北欧についておさえる
このあたりが今回のポイントです