中世ヨーロッパの文化について① -教会と修道院-
中世ヨーロッパの文化について、教会と修道院を考えてみます
・中世ヨーロッパの教会と修道院について
※前提として、西ヨーロッパ中世はキリスト教の時代であり、人々の日常生活全般に
教会の権威が広がっていたということをおさえておく必要がある
・教会には、以下のような機能があった
→・出生、結婚、臨終など人生の重要な節目の時に、信徒に儀式をさずける
・魂の救済が出来るのは、教会だけだとされた
※教会の外に追放される破門は、きわめて重い罰だった
・世俗を離れた修行の場所だった修道院も、文化的に大きな役割を果たした
→修道院には、以下のような種類と特徴がある
・6世紀にベネディクトゥスという人がイタリアのモンテ=カシノというところに
開いたベネディクトゥス修道会
→・清貧、純潔、服従の厳しい戒律を修道院に課して、段々と各地に広がっていった
・「祈り、働け」というモットーがあった
※ベネディクトゥス修道会のモットーは、生産労働を奴隷の仕事と考えていた
古典古代からの労働観を大きく変えたと言われている
・12~13世紀は、大開墾時代であった
→その先頭に立ったのが、シトー教会を始めとする修道院だった
※大開墾時代・・森林を切り開いて、耕地を広げていった時代のこと
・13世紀に、フランチェスコという人がフランチェスコ修道会を作った
・ドミニコという人がドミニコ修道会を作った
※特にこの2つの修道会は、民衆の中に入って教化したため、
托鉢修道会とも呼ばれる
→以上のような中世の中では、学問もキリスト教の支配下に置かれた
※当時は神学が最高の学問とされ、その下に哲学や自然科学が置かれた
※当時の知識人や学者は、聖職者や修道士だった
→聖職者や修道士は、知識会の国際的共通語であるラテン語を使っていた
※キリスト教文化は、現在でもヨーロッパ文化の重要な要素であると言われている
ポイント
・中世ヨーロッパの教会と修道院についておさえる
このあたりが今回のポイントです