中世のムスリム商人について
中世のムスリム商人について考えてみます
・中世のムスリム商人の動きについて
・13世紀以降に、商人や神秘主義教団の活躍によって、
インドや東南アジアのイスラーム化が始まった
→そして、14世紀の終わりにはマレー半島西南部にマラッカ王国が作られた
※マラッカ王国は、以下の2つの行動によって繁栄した
・マジャパヒト王国の商業活動をおさえこんだ
・インド洋と南シナ海を結ぶ中継貿易を行った
※マラッカ王国の後に登場したジャワ島中南部のマタラム王国や
スマトラ島北部のアチェ王国も、香辛料貿易によって栄えたイスラーム国家だった
・10世紀~11世紀の時に、バグダードが政治的な混乱によって
衰退するということが起きた
→すると、エジプトのカイロというところがインド洋と地中海を結ぶ
交易活動の中心地になった
→その時にムスリム商人は、インド商人と手を組んで、以下のようなことを行った
・インドや東南アジア産の香辛料、香料、木材、中国産の絹織物、陶磁器などを購入した
・上のような商品をダウ船という船に乗せて、インド洋から紅海沿岸に運んだ
・さらに、ナイル川を利用してカイロやアレクサンドリアなどにも運んだ
・アイユーブ朝やマムルーク朝は、豊かな農業生産に加えて東西貿易の利益を独占した
※この時に、首都のカイロはイスラーム世界の経済や世界の中心地として大いに栄えた
→この当時にインド洋と地中海を結ぶ交易活動を行ったのは、
カーリミー商人というムスリム商人のグループだった
=カーリミー商人は、通商による利益をモスクや学院の建設に投資し、
イスラーム文化の保護者としても重要な役割を果たしたと言われている
ポイント
・中世のムスリム商人の動きについておさえる
このあたりが今回のポイントです