発達理論① -ピアジェの発達理論-
※発達理論の基礎として、発達課題と発達段階をおさえておく必要がある
・発達課題・・発達の途中になる心理的または社会的な課題のこと
発達課題を達成すると、いろいろな特性が獲得できる
・発達段階・・一定の期間で区分された、発達の構造のこと
ピアジェの発達理論について
※ピアジェの発達理論とは・・ピアジェ自身がまとめた発生的認識論の中で、
認知機能に注目して作られた4つの発達段階のこと
・発達段階
・感覚運動期 → 前操作期 → 具体的操作期 → 形式的操作期
(0~2歳) (2~7/8歳) (7/8歳~11/12歳) (11/12歳~)
それぞれの発達段階の特徴
・感覚運動期
→・循環反応・・一度の反応で結果を引き起こせるようになること
※なぜこのようなことができるのか
・乳児は、ある反応で関心が生まれると、より興味深いものを
見つけるために、別の反応を繰り返すようになり、その連鎖が
拡大することで、結果的に一度の反応で引き起こせるようになる
・シェマ・・循環反応に秘められている反応の結果の型のこと
・対象の永続性・・ある対象(母など)が実際に自分の目の前にいなくても、
別の場所(隣の部屋など)に存在することが理解できること
・表象・・目の前に対象がなくても、その対象を頭の中でイメージすること
・前操作期
→・保存・・対象の見た目が変わっても、対象自体に変化はないこと
体積については、11~12歳ごろまで獲得されない
・自己中心性・・物事を客観的に認識することが出来ないこと
→自己中心性を知って、客観性を理解できること=脱中心化
・アニミズム・・すべてのものに生命が宿り、意識を持っていると考えること
・具体的操作期
→保存や脱中心化を理解して、具体的かつ論理的な思考が出来ること
・形式的操作期
→具体的操作に加えて、抽象性も獲得された状態