「いじめ」を様々な視点から考えてみる
文部科学省における「いじめ」の定義
・当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的・物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの
※いじめをより広く定義し、いじめの早期発見を目指し、見逃しを防ぐという視点から定義が設定された
いじめの具体的な行動
・冷やかし、からかい ・仲間はずれ ・集団での無視 ・暴力
・親切の押し付け ・パソコンや携帯電話での中傷 ・悪口 など
いじめに対する認識と考え方
※「いじめの問題に関する総合的な取り組みについて(報告)」で、5点の考えが提示された
・「弱い者をいじめることは人間として絶対に許されない」という強い認識に立つこと
・いじめられている子どもの立場に立った親身の指導を行うこと
・いじめは家庭教育の在り方に大きな関わりを有していること
・いじめ問題は、教師の児童生徒観や指導の在り方が問われる問題であること
・家庭、学校、地域社会などすべての関係者がそれぞれの役割を果たし、一体となって真剣に取り組むことが必要であること
いじめへの対処
※「いじめの問題に関する総合的な取り組みについて(報告)」でいじめに対する措置を発表している
・いじめている児童・生徒に対する措置
→他の児童生徒の教育を受ける権利を保障するという観点から、出席停止を含む厳しい指導が必要な場合がある
・いじめられている児童・生徒に対する措置
→いじめの解決に向けての様々な取り組みを進めつつ、緊急避難としての欠席が弾力的に認められてよい
→いじめを受けている児童生徒を守る一つの方法として、「転校」措置を認めることが出来る
いじめに関する統計データからわかること
・いじめの件数は小学校が最も多い
・一校あたりのいじめの件数は、中学校が最も多い
・学年別だと、中学1年が最も多い