人はどう評価されているのか -教育評価の種類と方法-
人はいろんなところで評価をされています。世間からの評価、会社からの評価など様々です。
学校でももちろん評価されています。学校についても生徒の評価、教員の評価、学校自体の評価など様々です。
このような、教育に関する評価を一般的に教育評価といいます。
教育についての評価はいろいろあります。
例えば、学校調査です。国、地方公共団体、教育委員会などが、①教育の質の向上、②学校運営の改善、③地域住民からの理解と協力を得る、ということを目的に行われる調査のことです。
代表的なものに文部科学省が行う学校基本調査があります。
または、自己点検・評価があります。大学での教育の質の維持と時代に合わせた改善のために、大学が研究や教育などに関して行う点検や評価のことです。
そして、授業評価があります。教員の授業に対する活動や授業内容に対して行われる評価で、自分自身で行う場合と他者による評価があります
他には、成績評価です。生徒や児童の学習成果を評価します。評価は、評価の基準による分類と、完全習得学習による分類があります。ただし、生徒や児童の人格を評価しているわけではありません。
基準による分類とは、評価の基準のことです。
評価の基準としては、相対評価、絶対評価、個人内評価があります。
相対評価とは、学級や学年の中で比較して評価する方法です(順位づけなど)
ただし、相対評価は個人と集団それぞれの努力や成果を判断できません。さらに、競争心をかき立てるため、挫折する人が出てくる可能性があります。
絶対評価とは、ある基準を用意し、その基準をどれだけ達成したかによって評価する方法です。
ただし、評価する人の個人的な経験や感覚が評価に影響する可能性があります。
その中で、学習の到達目標を使った方法を、到達度評価と言います。
個人内評価とは、自分自身の基準で評価する方法です。個人内評価には、縦断的個人評価と横断的個人評価があります。
縦断的個人評価とは、時系列で評価する方法です。
横断的個人評価とは、本人の様々な基準を使って評価を行う方法です。
ただし、学習する人の自己満足で終わってしまう可能性があります。
完全習得学習による分類とは、ブルースという人が提案したもので、評価する時期によって診断的評価、形成的評価、総括的評価の3つに分類したものです。
診断的評価とは、学習を始める前に、それまでに何を学んできたのかを明確にし、指導する時の参考にするために行われる評価のことです。
形成的評価とは、学習中をしている時に、指導方法を見直したり、どれだけ理解しているかを調べたりするために行われる評価のことです。
総括的評価とは、学習が終わった後に、どれだけできているかを調べるために行われる評価のことです。
具体的な評価の方法には、いろいろあります。
テストや面接、レポートや作文、質問用紙やアンケートなど様々です。
みなさんも学校や会社でいろいろと評価されているかもしれません。
でも、いつ、どこで、どのように評価されているのかわかりません。
なので、評価の仕組みを分かると、いろいろと有利かもしれません。
人が人を評価できるのかも難しいですが・・